自分の夢であるバンドが夢の共演を遂げた時の興奮は、今でも心が震える

ANSWER feat.KYOSUKE HIMURO

このコラボの話を聞いた時に、GLAYファンは腰を抜かしたことだろう。TERUを見ていれば、氷室京介という人に憧れていることは、火を見るよりも明らかで、『BEAT EMOTION』というアルバムを聴いて腰を抜かしたとい
うJIROの話は、ファンの中でも有名な話。GLAY世代のバンドキッズが何かしらでBOØWYを通ってきているだろう事実から、GLAYとコラボするということも、一緒にライブをやると言うことも、ファンにとってもそれは大事で。もちろん、ライブには参加したいけれど、GLAYにとっての神のような存在の人にファンとして恥ずかしくない姿を見せねば・・・なんて一方的に緊張していたことを思い出す。よくよく考えたら、日本の頂点を究めた方。一ファンのちょっとした行動(もちろん、マナーやルールを逸脱するようなじことはしませんが・・・)にわざわざ目くじらを立てるような心の狭い人ではないだろうから、心配の余地などないのだが、当時はなぜかライブに参加することにおいても、恐れ多いと思っていた自分がいた。

音だけ聴くと、TAKUROが作ったGLAYの楽曲であるということはすぐにわかるが、氷室氏が歌うことで、GLAYの楽曲というよりも、コラボのために作られている楽曲であることは理解できる。イントロとアウトロでベースが目立つアプローチをしているところに、バンドとしての意地や矜持のようなものを感じる。憧れの大先輩との共演だからといって、GLAYが何かを譲るような気持ちは一切なかっただろう。楽曲に向き合うところだけは同じミュージシャン。どうしたら楽曲やステージをより良いものにできるのかと言う議論においては、互いに切磋琢磨することで、磨き上げていったはずだ。
それは、MVを切り取った細かいところにもしっかりと現れている。演奏シーンは、通常であればもっと肩の力を抜いた演奏をしているが、この楽曲の演奏シーンは鬼気迫るといったらちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないくらいの気迫を感じる。負けじと食らいついていくような空気が手に取るようにわかる。ある意味では緊張が残り、ただ、それは憧れている人と主にステージに立てることへの喜びが爆発したものであることも否定はできない。

この楽曲の中に「LOVE IS BEAUTIFUL」という歌詞があるが、この歌詞が次にリリースされるアルバムのタイトルになっているという伏線のようなものもある。この時期にGLAYの身に降りかかった出来事の払拭に向けて、楽曲を通じて復活の狼煙をあげ、そして強力で絶対的で心強すぎる味方の存在が次の景色を紡いでくれた。

この楽曲を聴くたびに、ちょっと最後の方で泣きそうになるのは、氷室氏の存在の大きさへの畏敬の念と溢れんばかりの感謝からくるものだろう。
あの時、GLAYの存在から離れていかずに手を差し伸べてくださった氷室京介氏には、ありがとうございましたという言葉を何度言っても足りない。

#GLAY #ANSWER #featの名前が大物すぎる #影響を受けた人の隣


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