絶対的な存在感へ
原色の空<Cloudy Sky>
ある楽曲が、突如として特別な曲になったりする時、きっかけは意外と単純だったりする。
この楽曲はまさにそれだ。
こんな言い方はないだろうが、さしてこれまでは、特別な感情をポジティブにもネガティブにも持たずにきた楽曲。
ライブでよく聴くということもさほどなければ、聴きたいという衝動に駆られることもない。
ライブ後のアンケートの聴きたい楽曲3曲にも書いた記憶もない。
だからこそ、自身の中でのこの楽曲の立ち位置的なものもない。
でも、ライブであまりやらないから、イントロ聴いたら「あっ、久しぶりだな。ラッキー」くらいの立ち位置ではあるか。
ただ、もはや自分の中で絶対的な立ち位置となった。
もう、その存在は今後揺るがないだろう。一夜にして…だ。
確かによくよく聴くと、Aメロの抑えた低音にTERUの色気・妖艶さを感じる。ただ、それは音源で感じるのではなく、ここ10年くらいTERUの声の調子が良いのと、さらにここ数年でめちゃくちゃ声に艶が出てきたことに起因するため、ライブだからこそ、再発見できること。
この楽曲は、『BEAT out!』の3曲目に収録されている。
自身の(圧倒的にロジックの欠けた)統計によると、アルバムの3曲目は、そのアルバムの方向性を示すような重要楽曲であることが多い。
そのロジックからすると、原色の空は、当時のGLAYにとっては、超重要楽曲で、立ち位置がわからないなどの発言は、的外れもいいところ。
そんな楽曲が、リリースされてから、27年越しに楽曲に一層魅せられ、その楽曲の立ち位置が絶対的なものに変わるとは、長いことファンをやってきたからこその経験だ。
事情があって、今のタイミングでは詳細を記載できないが、良きタイミングになったら、詳細を書いてみたいと思う。
それだけ、自身にとってのインパクトが大きすぎた。
そう思うと、楽曲は世に放たれた地点がゴーるではなく、何度もライブで演奏されてこそ、楽曲自体も成長していくのだと改めて感じる。
そして、楽曲のもつ映像に、ライブの時の映像も加わり、楽曲の深みや厚み、存在感が増す。
今、最も冷静に聴けないけれど、この感情を揺さぶられる感じは病みつきになる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?