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電気代があがる4つの理由

電気代があがる理由って何でしょうか。

2021年9月から、東京電力EPや関西電力など各社の電気料金が値上がりしつづけています。 主な原因は、石炭や液化天然ガス(LNG)などの輸入価格高騰の影響で、燃料費調整額が値上げされているため、電気代があがっていることが考えられます。他の電気代が上がる理由を順番にみていきましょう。

電気代が上昇の理由

電気の使用量(kWh)の増加

電気代が上がったと感じる場合、まず考えられるのが、「電気の使用量(kWh)の増加」です。電気代は電気使用量を元に計算するため、電気の使用が増えれば増えるほど電気代も上がります。
電気代が上がったのであれば、電気代は様々な要因が相互に影響しあいひきおこされています。

直接的な原因としては、発電所内部における供給力の減少、気温の激しい変化による需要の急増などが考えられます。
その他にも発電する為に必要な燃料の需給とも密接に関係しています


電力会社との契約状況によっては、電気代が通常の5~6倍以上の値段のときもないでしょうか。 高騰の最大の原因は寒波により電力需要が増加し市場に供給される電力量が減少したことです。今の日本の発電を最もまかなっているLNG(液化天然ガス)での燃料在庫が少なくなったことも原因です。
液化天然ガスはロシアから日本は輸入しています。
昨今の状況により、輸入が難しくなる可能性があるため、より一層の電気代の値上がりが想定されます。

ロシアから日本へは鉱物性燃料を品目別で日露の貿易関係をみると、始めとする資源を輸出し、日本からは車両及び同部品を輸入するという構造となっ ています。
より詳細に輸出品目をみると、他の貿易相手国と同様、鉱物性燃料が最大輸出品目となっています。
他の貿易相手国と異なる点は、輸出総額に占める石油ガスその他のガス状炭化水素及び石炭の輸出の割合が大きいです。

石油ガスその他のガス状炭化水素 21.9%、石炭 14.5%
特に、日本はロシアにとって 、最大の液化天然ガスの輸出国となっています。
また、日本にとっても、液化天然ガスの輸入相手国 としてのロシアの存在感が高まっており、2017 年には第 5 位の相手国として、全体の7.9%をロシアから 輸入しています。

天然ガスの需要が多くなっている

天然ガスの価格は受給によって値段が高くなったり、安くなったりします。
現状、天然ガスは需要が多くなっている状態のため、天然ガスの値段も上昇しています。
現在、日本の電力会社が輸入する際の価格となるアジア市場のスポット価格は2020年10月初旬には前の年の同じ時期と比べて10倍を超える価格まで高騰しており、現在も高水準で推移しています。


漏電している可能性

電気代が高くなった可能性の一つとして
電線や配線などが老朽化し、外部に電気が流れ出ている状態=漏電している可能性が考えられます。
漏れた電気にふれると感電したり、火災を引き起こしたりするので注意が必要です。

エネルギー資源の買い負け

中国は「二酸化炭素(CO2)の排出量を2030年までに減少に転じさせ、2060年までにカーボンニュートラルを実現する」という国家目標を掲げ、CO2排出量が石炭より少ない天然ガスの利用を拡大しています。
中国のLNG輸入拡大が、スポット価格急騰の要因の1つなのは間違いないでしょう。

IHSマークイットのレポートはさらに、2022年内に(中国との政治的対立を深める)アメリカが世界最大のLNG輸出国に躍進すると予想しています。

2021年の国別のLNG輸出量で世界一は、8300万トンを輸出したオーストラリアです。しかし前年比の増加率は1%にすぎなかった。
第2位のカタールは8130万トンを輸出し、増加率は2%だった。
これに対し、第3位のアメリカの輸出量は前年比52%も増加して7360万トンに達しました。

アメリカの天然ガス液化プラントの平均稼働率は、2020年7~9月期には43%にとどまっていたが、1年後の2021年7~9月期は98%とほぼフル稼働になっています。

2021年12月にアメリカエネルギー情報局(EIA)が発表したレポートによれば、新規に稼働する液化プラントを加えた2022年のアメリカのLNG供給能力は、前年比16%増の8550万トンに拡大する可能性があります。

日本は、中国やアメリカなどに必須であるエネルギー資源の買い負けしていると当然、出す金額を上げないと買うことができません。

そのため、金額を上げて買うことで高くなりますし、購入できるエネルギー資源量も減るため、供給できる電気も少なくなり、電気代も高くなります。


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