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家のカギ紛失、お前どこへ行ったんだ

家のカギを紛失した。昨夕、ドアを開けようとしたときに気づく。「秘密の場所」からスペアキーを取り出した。いつもポケットに入れている。どこでどう失くした? もうボケが始まったのか。

朝からカギを探し始めた。家を出てホテルのギャラリーへ。その後、コンビニに立ち寄り、駅前広場で休憩した。公園で暇を潰し、公民館へ行き展示している自分の絵を見て帰る。狭いエリアだ。

駅前広場、公園などのベンチ周辺を探しまくるも成果なし。ホテル、コンビニ、公民館にカギの落とし物の有無を聞いたが徒労に終わる。「お前、勝手にどこへ行ったんだよ」と怒りたい気持ち。

カギを忘れて家に入れず、公園で寝ていたことがある。深夜のためドアをドンドン叩くわけにもいかなかった。固定電話もない貧しいころの話。妻とカギの「秘密の場所」を決めたのはその後だ。

妻の友人が「線香をあげさせて」という。葬儀後、自宅に来てくれるのは彼女が最後だろう。花が枯れる前で良かった。

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