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「おれは京都帝国大出身者だ」が口癖

高校に入学すると京都大出身の教師がいた。同級の女子生徒の父親で、何かと気になる存在だった。口癖は「おれは京都帝国大出身だ」と「帝国大学」を強調。教師の中でも高学歴を誇っていた。

社会の教師で授業が面白いと評判も、3年間一度も縁がなかった。文化祭で30前後の教師が「詩吟」を披露した。帝大出身の教師は「あんなものは、詩吟でもなんでもないぞ!」とこき下ろした。

年齢的にも、帝国大という経歴を見ても、教頭、校長になってもおかしくない。いまだにヒラなのはなぜ。独り善がりのせいなのか。教師仲間とのコミュニケーション不足も多少あったのだろう。

いつだったか朝礼で、年下の教頭が「君たちも東京に出たら、神宮での早慶戦を見てほしい。東京6大学野球の華です」と突然言った。教師席にいた帝大出身の教師は「ワセダが何だ」とポツリ。

あれから約50年以上も過ぎたが、いまでも旧7帝大とか、旧6医大とかいう人がいる。そろそろ、死語にしませんか。

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