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今週の気になる新刊 70冊 [4 - 4 week]

何に忙しくしているのかは定かじゃないのに、何かに追われている気がして、無意味にバタついている日々です。

そのため、Twitter での新刊情報もできていなかったのだけど、note だけは最後の砦として完遂……!


手書きへの考察、
アイヌ犬の成長物語、
村上春樹が父について語ったエッセイ、
謎の感染症に挑んだノンフィクション、
アスリートのメンタルを考える、
萩尾望都の漫画づくりに迫る、
などなど。


ではでは、今週もどうぞ。

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新刊情報は毎日自身の Twitter で更新しています。

なお、各Amazonリンクにはアフィリエイトタグが貼ってあります。こちらで得るわずかばかりの収益は、次なる新刊に手を伸ばす費用として溶かしていきます。

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「人類学者梅棹忠夫の「日本人の宗教」観は、やっぱりユニークだった」「梅棹資料室に残されている、執筆のメモ書きに相当する「こざね」約500枚を手掛かりに、氏がどういう話を展開しようとしていたのか、中牧弘允氏が推理」

「ガッちゃんだけは見ている。気づいてくれている。変わらぬ日常のささやかな変化を――。おかしくて、温かくて、ときどき切ない、毎日一緒にいたくなる2コマ漫画。2コマなのにこの深さ! と猫好きも本好きもあの人も大絶賛のネコ漫画が誕生」

「ひきこもり状態にある時の話だけではなく、ひきこもりに至るまで、そしてその状態を抜け出すまでの軌跡を、本人自身が語るライフストーリー。自分の人生を自ら選び取り、主体的に生きていくには。」

「江沢洋の西洋と日本の物理学史・科学史に関する論考から精選した第V巻。科学史家岡本拓司による興味深いエッセイも収録。」

「文豪たちが「借金」をテーマにして著した小説、随筆、書簡から、借金にまつわる苦労、苦悩、開きなおりなど、さまざまな修羅場をまとめて紹介する。」

「何世紀ものあいだ、人間はさまざまな道具や文字、媒体を使い、書くことで考えや知識を記録してきた。私たちはいま、速さという誘惑に身を任せ、質や唯一性、物語といったものを犠牲にしている」

「香木の香りを鑑賞し、違いを聞き分けて楽しむ遊びの源流を探り、「香道の祖」とされる三条西実隆をはじめ香文化に関わった人々の姿を、彼らの日記などから浮き彫りにする。」

「鏡台、着物、手袋、靴、愛車、ドレス……。 没後10年、閉ざされていたクローゼットが今、開く! 高峰秀子のセンスを凝縮した永久保存版。 」「洋服やおしゃれ雑貨の数々を新たに撮りおろし、在りし日の写真とともに紹介。」

「『現代ビジネス』で76万PVを記録しネットで話題沸騰した「ファシズムの体験学習」を紹介しつつ、ファシズムの仕組みを解説。ナチスの大衆動員の実態、ヘイトスピーチなど身近な問題も論じる、全く新しい入門書!」

「宇宙はいかに軍事利用されてきたのか。安定的な宇宙利用を維持するために、どのようなガバナンスのあり方が模索されてきたのか。そして未来はどうなるのか。」

「世界19か国に43拠点を持つブランディング会社、ランドーアソシエイツ。オリンピックのエンブレムや世界的に知られる有名企業の仕事を手がけてきたランドーのブランディングの手法を徹底解説」

「「たべるのがおそい」終刊から一年。書肆侃侃房より新たな文学ムックを創刊します。」阿部和重「Hunters And Collectors」、小林エリカ「緋色の習作 A Study in Scarlet」、千葉雅也「マジックミラー」、保坂和志「胸さわぎ」。

「1985年のデビューからヒットを飛ばし続け、時代を築いた渡辺美里。登場時から華やかで輝かしいものだったが、それはいくつもの「出会い」や「孤独」を乗り越えてきたからこその輝きだった。」

「本屋をやるのは、誰かのため? 自分のため? 本のため? 答えは出なくても、もし100年後に本屋という場所そのものがなくなってしまっているかもしれないのなら、どんな手段を使ってでも、ぼくは自分の本屋を生き残らせる。」

「古くはペストやコレラ、現代でもエボラ出血熱や新型肺炎など、人類の歴史は病との闘いである。天然痘やポリオを根絶に導いた背景には、医療の進歩のみならず、国際協力の進展があった。」

「グローバル化による人やモノの大移動によって、病原体が世界的に拡散するリスクは劇的に高まった」「伝染病対策の歴史、病原体の種類や性質、伝播経路と遮断法など、感染症の脅威に正しく対処するための基礎知識を伝える」

「本書は新種発見――生物(種)に新しい名前を与え、適切なカテゴリーに振り分ける――に日々取り組む動物分類学の入門書である」「採集の楽しみ、論文発表の苦労と喜び、今後の動物分類学の可能性まで。」

「なぜわたしたちはこの地上に生きているのか。賢人たちの言葉を道案内に、人生の意味、神、死、そして幸福について考える哲学対話。西洋、東洋の哲学・思想から、叡智と幸福への道を説く。 」

「自身の生い立ち、人種差別の問題、アーティストの権利、創作論まで。最初にして最後。自叙伝プロジェクトを始動させた矢先、急逝したプリンスが世界へ遺した、自筆原稿を収録。」

「大人気のスパイスカレーが家庭でも楽しめる! スパイスの種類や扱い方から、極上のレシピまで。 「スパイスハンター」による、スパイス大全」

「自由律の俳人・種田山頭火の句から同じ音を使って別の「替句」をつくり、それぞれの解釈と美しい切り絵・コラージュの挿絵が添えられる。読んでも見ても楽しめる、遊び心あふれる山頭火本。」

「ビジネス界で話題の「ティール組織」。そのモデルの一つがインテグラル理論であり、昨今、理論の提唱者ウィルバーにも再び注目が集まっている。本書は90年代にウィルバーが著した代表作。」

「知床の厳しくも豊かな自然、懸命に生きる動物たち、その隣にある人々の暮らし。たくさんの命が等価に存在する世界遺産・知床で、逞しく生きるアイヌ犬・ウパシの成長譚を、鮮やかにそして粛々と記録します。」

「絶頂とどん底を目まぐるしく行き来する波乱万丈の人生を歩んできたエルトンが、自分の言葉で、偽ることなく自らの来し方を語る―最高に愉快な瞬間と、心が張り裂けそうな瞬間のすべてを。」

「「tweet」が「つぶやき」とあたり前に訳される前、まだ小鳥の「さえずり」だった頃に、深夜のファミレスで繰り返されたとりとめもない会話のように―― 」「cero荒内佑の初の単行本が遂に刊行! 」

「東北から南米へ 戦前から現代へ 時空の森を貫き その列車は疾る」「小説家兼探偵・坂口安吾が、疾走した高級コールガールの行方を追う「第一の森」。記憶を持たない男・丸消須ガルシャが乗った列車で不可解な殺人事件が起きる「第二の森」。」

「ファシズム体制のもと、迫害・拷問・獄死という過酷なレジスタンスの生涯を生き抜いたギンツブルグ家の数奇な運命。戦火の絶えない20世紀を生きた人々の《大河ドラマ》にして、苦渋に満ちた家族の一大《サーガ》。」

「一歳と四歳の娘と始めたパリでの母子生活。近づく死の影から逃れるための突然の帰国。夫との断絶の中、フェスと仕事に追われる東京の混迷する日々……。生きることの孤独と苦悩を綴った著者初のエッセイ集。」

「日本を代表する古典に、令和のいま光をあてる、まったく新しい解説書。当時の「常識」を知らなければ、その真の意味は分からない――。」「『伊勢物語』の豊かな世界観と真の価値に迫る。」

「時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある」「ある夏の日、僕は父親と一緒に猫を海岸に棄てに行った。歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長いあいだ思っていた」

「谷川俊太郎の詩と、詩をテーマに描かれた絵画とのコラボレーションは、まさに谷川俊太郎のことばを視覚化し、絵画の魅力を言語化する幸せな出会いを生みだしてきました。そのエッセンスをまとめた1冊。」

「リハビリテーションの一環として始まった試みが、人々の人生を変えていった。知られざる大会と、戦後の障害者をめぐる社会を描くノンフィクション。」

「皇帝でも国王でも君主でもない、日本独自の「天皇」はどのように生まれ、歴史にどんな影響を与えてきたのか。」「「通説やタブーを乗りこえ、従来の歴史教育が無視してきた事実と常識を学び直す、この国のかたち」を知るための歴史入門講義」

「来季のさらなる活躍を期待されていたにもかかわらず、90年からはパタッと国内外の試合に出なくなり、伝説だけが残った……。その男の真実が、25年以上の歳月を経て、明らかとなる」

「本を読むのは楽しい。乱読して、片端から忘れていくのも楽しいけれど、テーマ別に集中して読めば、もっと楽しい。頭の中でまとまって、会話のネタにも不自由しません。ホシ式学問術の成果、ご一緒にどうぞ。」

「圧倒的な先見性で日本のラグビーを変えた平尾誠二」「代表監督時代に外国人選手を積極的に起用するなど、現在の日本代表へつながる潮流をつくった「ミスターラグビー」の情熱と魅力を、ゆかりの人々が語り尽くす感動の一冊!」

「“歓待""社会的成員権"の問題を長きにわたり研究してきた社会学者、金賢京の初の著作。人間が社会で「人」として承認されるとはどういうことなのか。今日私たちが生きる社会は、誰を人と認めているのか」

「かつて、この国には“国境線観光”があった。樺太/サハリン、旧名サガレン。」「多くの日本人に忘れられた島。その記憶は、鉄路が刻んでいた。賢治の行程をたどりつつ、近現代史の縮図をゆく。」

「50代後半から約30年をかけて描かれた「睡蓮」は、膨大な数にのぼる。ひたすら光を追い、千変万化する水を見つめ続けたモネは、いったい何を表現しようとしたのか。自然に開かれたモネの眼がとらえたものとは?」

「すなわち、「民主主義はアテネで発明されたのではない」——。 この価値転覆的な認識をもとに、私たちはいかに「民主主義」と出会い直しその創造をふたたび手にするのか。 」

「97年の生涯と、70年を超える画業を全うした画人・熊谷守一」「本書では、「仙人・熊谷」ではなく、「人間・熊谷」として、どのような人生を送り、どのように絵と向き合ったのか、画人・熊谷守一の真の像を改めて見つめ直す」

「新入生の5月病対策として設けられたという、大阪大学の人気講義。」「実験(=調理実習)をもとに、生化学・解剖学など科学の話題から、知られざる食の文化の歴史まで、ときに小ネタも挟むユニークな授業が始まる!」

「僕たちは、感染症の科学について何を知っている必要があり、今まさに訪れようとしている「コロナの時代」をどう生きるべきなのだろうか? 」「イタリアの小説家による、緊急事態宣言下の日本の人々への示唆に満ちた傑作エッセイ。」

「私達の体と周囲の空間は、脳内でどのように表現され、行動に結びついているのか。」「逆さメガネや人工的な手による知覚の変容過程を通じて、身体表象における脳の高度な可塑性を解説する。」

「現代の管理社会の源流となった監獄。その監視と処罰と矯正のシステムに迫る! 肉体に苦痛を与える刑から魂を罰する刑へ」「国家権力の集中機構としての監獄を独得の考古学的手法を駆使して捉え、その本質と特徴を解明する。」

「まるごと一冊モーさま!」「繊細な画と豊かな文学性でマンガ界に新たな地平を拓いた萩尾望都ーー。貴重なインタビューやアトリエ訪問記で創作の現場に迫り、撮りおろし原画や秘蔵のクロッキー帳などファン垂涎の画も一挙公開」

「今日は熊本、明日は早稲田、樹木花犬鳥猫を愛で、故郷の森や川べり歩き、学生たちと詩歌やジェンダーを語り合う。」「人生いろいろ、不可解不思議な日常を、漂泊しながら書き綴る。これから何が始まるのか――。」

「北の果てに消えた恋人へ、あなたは誰のためにそこに行くのか。女は手が届く確かな幸せを願い、男は国家の繁栄を求めて旅に出た」「彼女が言えなかった秘密、そして人生の最期にとった途方もない選択の意味が、最果ての町に眠る手紙で解き明かされる」

「『つくることばいきることば』が装い新たに生まれ変わりました。動植物をモチーフにした「LIFE」シリーズの銅版画と生きた言葉から命の輝きを感じてください。」

「なぜ江戸の民衆は團十郎に熱狂したのか。團十郎が命をかけた〈荒事〉とは何か。そして、なぜ舞台上で命を落としたのか。元禄時代から現在まで常に歌舞伎界に君臨し続けた大名跡・市川團十郎、そのはじまりの物語。」

「竹田哲学のエッセンスと新しい展望がこの1冊に。」「哲学の方法の特徴は、世界を説明する際に、概念と原理を使うこと。かつて宗教は世界説明に物語を使っていたが、哲学はこれを革新し、宗教を超える普遍的な説得力を持つに至った」

「優しい鍛冶屋の義兄ジョーに育てられている少年ピップは、あるクリスマス・イヴの晩、脱獄囚の男と出会う。脅されて足枷を切るヤスリを家から盗んで与えた記憶は彼の脳裏に強く残った──。」

「小学生の息子を連れて鹿を追う週末ハンターの倉内と、トラブルで死体を抱えた詐欺集団のリーダー加藤。獲物を狙う狩猟者と死体遺棄を図る犯罪者が山中で出くわしてしまった──。」おお、服部文祥さん、小説も描かれるのか!

「社会学の視点で東京オリンピックの意味を正面から問い直す本。」「日本社会の在り方=ナショナリズムの深層/未来のゆくえと五輪の政治的な意味を浮かび上がらせる。」

「西域26カ国66回現地踏査したシルクロード第一人者の筆者が、歴史と回想で綴ります。」「東の終着点、飛鳥・藤原京から、西の終着点、ギリシア・ローマまでの主なオアシス約20カ所を選んで、その町の歴史や文化を解説。」

「日本思想を尋ねるときには避けては通れない鈴木大拙の思想をテキスト論的に扱った論考。」「神秘主義やZENのイメージで語られがちであった大拙の思想を、より実際的に思想形成の前提からその倫理的意義まで徹底的に論じる。」

「人類の意識の深層に生じる神話、昔話、象徴、記号。それらの生命力を鍵に、夢や幻覚など個人のイメージ体験の根源にひそむ〈人間の心的現実〉を芸術、宗教、セラピーほかさまざまな角度からさぐる。 」

「謎の感染症に脅かされたかつての日本を鮮明に描いた、歴史ノンフィクション物語」「立場の違いを超え、言葉・文化の壁を越えて協力することはできたのか。果たしてエキリとは何か。」

「本書は、人工知能の先駆的な研究者であるマーヴィン・ミンスキー博士が、子供の教育について語った6つのエッセイを収録したものです。」「「新しい学び」の議論に、新たな視点を与えてくれる一冊。」

「昨年惜しまれつつ八十八歳で亡くなった、戦後を代表する文芸評論家の一人、高橋英夫氏。本や雑誌、レコードに囲まれた静謐な生き方、特に作家や評論家、編集者との交流は、まさに「文人」としてのものだった。」

「強いと思われているアスリートのメンタルは、実はセンシティブ! だからこそ適切なメンタルサポートを必要とする。」「ポジティブシンキングは万能ではない」

「至高のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。人類は≪仕事≫から解放され、自由を謳歌していた。」「「貴方に≪仕事≫を頼みたい」彼女に託された≪仕事≫は、突如として機能不全に陥ったタイタンのカウンセリングだった――。」

「トラック輸送や宅配便、鉄道貨物、航空輸送、国際コンテナ、港湾物流等の個別の特徴・機能を解説し、さらに行政の取り組みや物流の歴史、先端を行くEUの現状を見ていく。」

「経営者・管理職の必読書!! 人も、組織も、失敗上手が成功を手にします。 本書は、失敗を成功の糧にする「失敗学」のメソッドを凝縮した決定版。」

「人類は石を割って加工し、文化を彩り文明を築いて、現代にいたる暮らしを作ってきた」「考古学者と考古学を学んだ破壊力学研究者の出会いから生まれた稀代の一冊」

「手塚治虫のルーツを描いた『陽だまりの樹』に人気劇作家・中島かずきが挑む、話題作! 」「動乱の幕末に、自分の信ずる道をひたすら追い求める愚直な武士・伊武谷万二郎と激動の時代を懸命に生きようとする名もなき者たちの物語。」

「この本は、そういった毎日のくらしの中で、算数や数学がどのように活用されているかということをわかっていただくために、私の思いつくいくつかの例をあげてみたものです」「おもしろく読めて論理的思考法が身につく、12のレッスン。」

「旅のバイブル『深夜特急』で世界を縦横無尽に歩いた沢木耕太郎。そのはじめての旅は16歳の時、行き先は東北だった。あの頃のように自由に、気ままに日本を歩いてみたい。この国を、この土地を、ただ歩きたいから歩いてみようか……。」

「いまの日韓関係については、誰か賢い人に「正解を示してください」とお願いするよりも、忍耐づよく終わりなく対話を続けることのできる環境を整えることの方がむしろ優先するのではないでしょうか。」

「小学校卒業後に就職、食の楽しみを覚え、映画や芝居に夢中になり、吉原に通った戦前。海軍でしごかれた戦中期。そして戦後、師・長谷川伸の知遇を得て、脚本家、さらに30代で小説家として立つまで――。」


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