過労死するまで働く背景は何か。
去年中国に行ったら、中国の人にとっての日本のイメージは富士山でもマンガでもなく「過労死」だった。現地で「なぜそこまで働くの?」とすごく聞かれたがうまく答えられなかったので今回考える。
〈定義〉
過労死:過労を辞めれなくて心身壊れる
心身がもたないと気づいた時に休めないのはなぜなのか。
まずは会社の中で見た場合、休めなくさせる要因は、
【倒れるまで頑張る前提で業務が作られているから】だと思う。
労働者 < 会社利益 で業務が考えられているからこそ、上の役職の人は、自分が辞めれば迷惑かけてしまうから辞めれないし、部下を辞めさせるわけにもいかないし、過労も強いさせてしまう。
(会社が利益が出せないと、労働者を守れないというのもあるが)
次に会社外の要因を考えると、
【働いてない=だらしない】というイメージがあるからだと思う。
歳をとってからの転職は難しい時代において、退職すれば家族が養えなくなるし、配偶者から離婚を言い渡される恐怖もある。また親戚や友達からも【働いてない=だらしない】というイメージで見られるかもしれない。
この【働いてない=だらしない】は、かつて日本は終身雇用が当たり前だったので、「途中退職する人=何か問題起こした人」のイメージが今にも持ち込まれているのかなと思う。
日本における【頑張る前提の業務内容】【働いてない=だらしない】という考え方が、過労死するまで働かせる要因になっているのだと思う。