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ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」

このドラマの色調?がすごく好きでした。詳しくないのでわからないけど、かかってるフィルター?みたいなのがすごくよかった。テレビ画面がお洒落だった。

元夫たちの名字が田中・佐藤・中村っていう、ありがちな名字で、当の本人が大豆田って!もういい!もうそこからいい。 3人ともメガネなのもいい!キャストがいい!

松たか子本当に声が綺麗だね。目が大きいね。お洋服がとびっきりかわいい。バキバキの高級なお洋服を着こなす社長、かっこいい。なんでも似合う。赤も青もすっごく似合う。
かっこよくてチャーミングでユーモアたっぷりで、表情豊かな大豆田とわ子を嫌味なくあざとさなく演じられる松たか子って本当にすごいなあ。とわ子そりゃあ3回も結婚するよ。魅力的だもん。素敵だもん。

とわ子の独特な話し方。話し口調?言い回し。坂元裕二だなあ。

音楽も衣装も出てくるご飯もお店も、全部全部全部素敵だった。でも映えるお洒落感じゃないというか。いやもちろん映えるんだけど、あざとくないというか。同じクールのドラマ「着飾る恋には理由があって」とは違うキラキラ感というか。映えようとして選んでない、自然なキラキラ。上流階級(?)というかアッパー所得の人が自然なキラキラを享受してる感じがすっごくよかった。

慎森みたいな役、岡田将生はこういうの本当にはまるとつくづく。岡田将生がこういう役をやっている作品はだいたい当たりだなと思う位、岡田将生のこういう役に信頼を置いている。よく喋るやつ。「ゆとりですが」の坂間とか。あとはヘタレなうざ男。「伊藤くんA to E」の伊藤くんとか、映画「悪人」のあいつとか。ワガママ俳優みたいな役やったらピカイチだと思ってたら、生田斗真のドラマで、まさにそれを演じていて、本当にピカイチだった。

2話の慎森に「おはようごさいます」を返す、とわ子の顔よ。あんな顔出来る~!?全編に渡ってとわ子の表情が本当によかったなあ。

4話のかごめの「恋愛が邪魔」。わかりすぎて。いらないんだよ、そういうの。話してて最高に楽しかったのに急にそういう空気出されて、泣いちゃうくらい悲しくなる。こういうこと言うと、女だから優しくされてたんだって言われるけど、だからそういうのが嫌なんだよ。そういうのが。そういうのが邪魔なんだよ。

6話、冬の便座が命に関わる話、カルテットでもしてたね。ここで気づいた。とわ子の部屋も青いのね。

元夫たちに近づいてきた女、それぞれ全然良くない女じゃない?よく言えるね、男の文句、あんなに。慎森は近所付き合いが嫌でホテル暮らししてる訳で、覚えてないし挨拶しないよ。したくないからホテル暮らしてんだもん。それを好きなひとに透明人間扱いされてる!みたいに言われるのはちょっとなぁ...と、思わず慎森の肩を持ってしまいました。ホテルの従業員と客っていう関係で、勝手に恋して、偽って近づいて、実はずっと見てました。部屋掃除してました。なんで挨拶返してくれないのピエーーンって、これ男女の立場、逆だったら、けっこう、いや、かなりかなーり怖すぎ案件ですよね?通報ですよね?

オダギリジョーーーーーーー!!!!オダギリジョーってやつは最高ですね。  

辛いところに唄ちゃん登場したところよかった。大人になっても親になっても、どうしようもなく辛いことって、誰かに何も言わずそばにいてほしいことってあるんだろうなぁ。自分の親にもあるのかもしれないと思ったら、そんなときにそばにいてあげたいと思いました。

松林さん大好きだな。行動は違えど、しろくまハウジングが大好きなことは伝わるもん。生きづらそうだけど。

とわ子偉いな。強いな。かっこいいな。自立してて芯があって、恋もして。かごめが言うように、そんな女性が存在してる、いるってことが、本当に大事なことだと思う。

あえて描かれていないとわ子がプロポーズを断るシーン。とわ子は何て言ったのだろう。それを受けて小鳥遊さんはなんて返したのだろう。でもきっとお別れのシーンから察するに、小鳥遊さんはとわ子の決断を尊重して、素敵な言葉をかけてくれたんだろうなあ。気になるなあ。聞きたいなあ。

松たか子と松田龍平の夫婦ってなんだ!なんだ!これなんだ!!なんかすごい!!すごいとしか言えない。けどどこかにいそう。

最終話。最終回までいろいろぎっしりで、とてもよかった。満足感たっぷりに終わっていってしまった。とわ子の母親とマーさんの関係。唄ととわ子の関係。かごめと八作ととわ子の関係。色んな色んなことを最後まで思わせてくれるドラマでした。


#1 
旺介「1回目はSuddenly、2回目はComedy 、3回目にいたってはFantasyでした。」
八作「付き合うっていうのは、決めるものじゃなくって、気が付いたら付き合ってるものなんじゃない?」(伊吹朝陽だ!!)
かごめ「離婚っていうのは、自分の人生に嘘をつかなかったって証拠だよ。」
とわ子「1人で生きていけるけど...○○○。○○○の中身はわかりません。」
とわ子母「1人でも大丈夫な人は、大事にされないものなんだよ。」
とわ子「どっちか全部ってことはないでしょ。楽しいまま不安。不安なまま楽しい。」
「悲しいっていえば悲しいんだろうけど、言葉にしちゃったら、言葉が気持ちを上書きしちゃう気がしてさ。」
鹿太郎「正直に未練がましい人間と、言い分けがましく未練がましい人間、どっちがみっともないと思います?」

#2
八作「女性の過去になれるって幸せなことじゃないですか。」
鹿太郎「人から嫌われるのが怖くなくなった人は、怖い人になりますよ。」
とわ子「私が言ってないことはわかった気になるくせに、私が言ったことはわからないふりするよね?」
「無くしたんじゃないじゃん、捨てたんじゃん。捨てたものは返ってこないよ。私はもう思い出にしたし、さよならも言った。結婚も恋愛も契約とは違うから。1人が決めたら、それで終わりでしょ。」
翼「性格悪い友達とは会わなければいいけど、性格悪い自分とは別れられない。」
とわ子「別れたけどさ、今でも一緒に生きてると思ってるよ。」

#3 
鹿太郎「心がない褒め言葉って、時に悪口より人を傷付けるよ。」
とわ子「うちは作品を作ってるんじゃないよ。商品を作ってるんだよ。」
慎森「人の嘘を補完し始めたら」
八作「騙されてる証拠ですね」
登火「あの人は嫌われても逃げないから。みんなにいい顔してごまかしたり、だったらお前がやれよって逃げたり。社長がそういう人だったら会社潰れるでしょ。あの人は、ちゃんと嫌われる役を引き受けたんだよ。自分だって建築士だったのに、今は嫌われ役をやってる。ふつうやりたくないでしょ。」
とわ子「ちゃんと目指したものがあって、それにちゃんとなれたんだもん。すごい。すごいことだよ。」

#4
早良「優しさで人に壁作る人って怖~い。」
慎森「人が「別に」って言う時は、別になことじゃない時ですよね」
鹿太郎「モテて困ってる?なにそれ?SF?」
とわ子「そういうのってクセになってるんだよ。1人がクセになってるの。爪噛んだり、前髪触ったりと一緒。つい、つい1人を選んじゃう。」
早良「田中さん面倒くさくないもん。普通、なんだって、自分に有利に運ぼうとするものでしょ。仕事だって、スポーツだって、囲碁だって。でも恋愛は違う。自分を有利に運んじゃいけない。一生負け続けてくれる人が最高の恋人だもん。」
かごめ「じゃんけんで一番弱いのは、じゃんけんのルールがわからない人。あたしにはルールがわからないの。」
「あなたみたいな人がいるってだけでね、あ、私も社長になれるって、小さい女の子がイメージできるんだよ。いるといないとじゃ大違いなんだよ。それはあなたがやらなきゃいけない仕事なの。」
「この人好きだなぁ、一緒にいたいなぁと思っても、五条さん男でしょ、私は女でしょ、どうしたって恋愛になっちゃう。それが残念。別に理由はないんだよ。声が素敵なのは知ってる。キラキラってした瞬間があるのも知ってる。手を繋いだり、一緒に暮らす喜びもわかる。ただ、ただ、ただ、ただ恋愛が邪魔。女と男の関係が面倒くさい。私の人生にいらないの。そういう考えがね、寂しいことは知ってるよ。私さ、たまに寂しい。でもやっぱり、ただただ、それが私なんだよ。」

#5
とわ子「人生に失敗はあったって、失敗した人生なんてないと思います。」
とわ子「好きっていうのは考えることじゃないもん。考える前にあることだもん。」(音ちゃんだし
すずめだ!)
慎森「人を傷つけるのって他人だから、慰めてもらうのも他人じゃないと。」

#6
古木「優しければ、ちゃんと伝わるから。器用だろうと、不器用だろうと。」
翼「ロマンチスト最悪。そういう人って、ロマンはごはんだと思ってるんですよ。でもロマンはスパイスなんですよね。主食じゃないんだな~」
古木「良い恋愛って、2人でいるときだけじゃなくて、1人でいるときも楽しくなるもんだもんね。」
翼「言えたことですよ、言えたことだけが気持ちなんですよ。」
早良「どこを好きだったか教えるときは、もうその恋を片付けるって決めたときだよ。せっかく自分だけが見つけた秘密だったんだから。」

#7
慎森「雑談はいらない、お土産もいらない。でも、好きな人との雑談は楽しいし、好きな人にお土産をもらうのも嬉しい。好きな人となら、紙コップで飲むワインも美味しい。」
「自分らしくて、好きな人に好きって言えないなら、自分らしくなくても好きな人に好きって言いたい。そうやって続けていけば、それも僕らしくなっていくと思うし。」
小鳥遊「人生って小説や映画じゃないもん。幸せな結末も悲しい結末もやり残したこともない。あるのはその人がどういう人だったかっていうことだけです。だから人生には2つのルールがあって、亡くなった人を不幸だと思ってはならない。生きてる人は幸せを目指さなければならない。人は時々寂しくなるけど人生を楽しめる。楽しんでいいに決まってる。」

#8
小鳥遊「仕事は楽しいとか楽しくないで選ぶものじゃありません。そんな考えは贅沢です。」
とわ子「ちょっとボタンを押すだけの事に、ちょっと疲れる感じ。そういう時に、あっ意外と私、1人で生きるのが面倒くさい方なのかなって思います。何もしてないのに、明るくて、音楽がなってて、暖かいってのに憧れます。」

#9
ナレーター「人によって一瞬って違う。」
慎森「恋愛にはときめきのピークがあるからだよ。だから人は結婚して夫婦になる。離婚は面倒くさくて、面倒くさいは全てに勝つから、夫婦を繋ぎ止められる。恋人だったらとっくに別れる出来事を、夫婦は何度も乗り越える。だから強くなる。ときめきが強さに変わる。」
慎森「人の孤独を埋めるのは、愛されることじゃないよ。愛することだよ。」
八作「手に入ったものに自分を合わせるより、手に入らないものを眺めてるほうが楽しいんじゃない。」
とわ子「1人で生きていけるけど、まぁ、寂しいじゃん。寂しいのは嫌だけど。でもそれで誰かと2人でいたって、自分を好きになれなかったら、結局1人だしさ。好きになれる自分と一緒にいたいし。」
とわ子「あなたを選んで、1人で生きることにした。」

#10
マーさん「家族を愛していたのも事実、自由になれたらと思っていたのも事実。矛盾してる。でも誰だって心に穴を持って生まれてきてさ、それを埋めるためにじたばたして生きてるんだもん。愛を守りたい。恋に溺れたい。1人の中にいくつもあって、どれも嘘じゃない。」

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