見出し画像

ガンサバイバーでうつ病でニートの僕が頑張って社会復帰を目指す記録 #28

今日は3か月に一度のCT撮影の日。ガンの治療が終わった後も予後観察のためにCTを撮っているのだ。撮影範囲は胸から骨盤のあたりまでなので、かなりの広範囲にわたってガンの再発早期発見に備えることができるている。と思う。
結果は問題なし。大丈夫だろうとわかっていても、結果を聞くと安心するし、聞くまではドキドキするものだ。本当に良かった。

がんセンターのCT撮影は流れ作業で、問診、注射器の挿入、撮影、とそれぞれの工程で患者さんが列を作るんだけど、今日はその患者の中に初めてCTを撮るっていう人がいたなぁ。

なぜそんなことがわかるかというと、隣の問診の内容が聞こえてきたからだ。MRIもこの後撮るって言っていたな。

CTもMRIも初めてということは、まだガンの告知を受けて間もないんだろう。言葉の節々に緊張感と不安も感じられた。

がんセンターの通院歴が長くなると、1年に1,2回はこういう患者さんを見かける。そのたびに自分が告知を受けてがんセンターに通い始めたころのことを思い出す。不安と恐怖で心がいっぱいだった。検査結果が出て治療方針が決まるまでは、心細くて、生き延びられるように祈る毎日だった。

きっと今日、隣にいたあの患者さんもそういう気持ちだったんだと思う。通りすがりの知らないだれかだけど、僕も一緒に祈った。

限定的なガンでありますように。手術で取り除けますように。転移がありませんように。ステージ4のガンであってもまだ終わりじゃない。化学療法がうまくいけば、進行を遅らせることができる。最後まで投げやりにならずに、患者さんがベストを尽くしてくれますように。

そう。結果も大事だけど、やはり大切なことは、どんな状況でも自分なりにベストを尽くすことだと思う。そうすれば結末が同じでもそこに至る過程は楽しめるはずだから。

そんなことを考えた一日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?