電車と本

電車で読む本が好きだ。変わる風景、乗り降り、適度な揺れ。集中して読める。なんなら「まだ着かないでくれ」と思う時もある。

高校時代の自分にとって電車内は勉強する場所だった。大学に入ってからも電車に乗ると「何か勉強しなくちゃ」と焦っていた。3年間よくあれだけ勉強していたものだ。染みついた習慣は治らない。今でも何かしないと落ち着かない。

電車に乗る時に本を忘れると非常に焦る。そんな時は風景をぼんやり視界に入れながら欲しい本リストを眺める。頭の中がちょうどよく整理できる。

古本屋へは電車で行く。行きも帰りもゆっくり本を読めるからだ。行きは積み本を消化。帰りは買ったばかりの古本を嬉々として眺める。この時間が1番幸せかもしれない。

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