見出し画像

第1期VPLリーグ戦最終日振り返り

こんにちは。VPL1期生の穹憧るかです。
先日8/12(土)に第1期VPLのリーグ戦が終了しました。
私穹憧るかは全体4位に入り辛くも決勝戦への進出を果たすことができました。応援いただきまして本当にありがとうございました。

今の感覚を忘れないうちにこの最終戦について書き残しておきます。
真面目に書いていたつもりなのにちょいちょいおふざけが入ってしまいましたが、読んで頂けると嬉しいです。


試合前の準備~現実主義~

まずは最終節開始時点での持ちポイントです。

最終節開始時の持ちポイント

決勝進出のボーダーは細谷さんの304.1ptです。私からは95.8pt。
大都つくしさんも細谷さんと近く、私から103.3pt差です。
首位のうるりさん、2位の刃金しろがねさんは遠すぎるためターゲットから外しました。

VPLでも採用されているMリーグルールでのポイント変動の相場はどのくらいでしょうか。私は他の同ルールでのリーグの経験からおおよそ
トップ +60pt(4万点),2着 +10pt(3万点),3着 -20pt(2万点),ラス -50pt(1万点)
と見積もって計算するようにしています。

三連トップを取ると+180pt。3位4位の2人に1トップ取られても抜けるくらいのポイントになりそうです。ただし、3連トップを狙うとなると1戦目からかなり無茶な打ち方をすることになるでしょう。
本当にトップだけ狙って打つのであれば大トップの他家がいても王様リーチに徹底して全部押し返す、他家のアガリを全て許容しないトップ抜けトーナメントでなりふり構わず打つ場合の打ち方をすることになりそうです。
分の悪い賭けは嫌いではありませんがそれを3連続で通し切るのは分が悪すぎると思いました。

Vtuberのくせに現実主義なので現実的に決勝に行ける可能性を考えます。
上2人のどちらかが微マイナス、つまり233や134、素点の低い223だった時に100pt稼いでいれば捲れそうですね。
100pt取れる着順の組合せパターンは111、112、113、122(ちょっと素点がいる)の4通り。ラスは許されませんが3連トップしか許容しない打ち方よりも打ち方に幅が生まれそうです。

ということで今節の私の目標設定は「100ptを稼ぎ出すこと」としました。
もちろん上2人がどちらもプラスで終える形になったり、5位のピットルスさんが同じように100ptを稼いだ場合だったり、下から3連トップが飛んできた場合は破産ですがそれは仕方ないでしょう。
3連トップを狙うよりも100pt+"自分に都合のいい展開をお祈りする"方が勝算が高いと見ました。

絶望を受け入れる第1試合

まあ現実的な目標と言いましたが初戦でトップが取れるとやはり落ち着くものです。

トンパツ、エルノさんの倍満ツモ
東2、ねこ武者さんの跳満親被り。リー棒の分も込みできつい。

困りました。
この後にねこ武者さんの2600オールもあり、東3局3本場を終えて11400点持ちの同点ラス目。ほぼトップは望めません。一応南場の親番がありますが二人とも捲るのは厳しいのでここでの目標を「素点を守っての3着」に早々に切り替えました。
3連勝だけを狙うプランだとこの2人に全部立ち向かってアガリを潰しながら自身の加点を目指す、しかも安手での局消化を許容できないというリスクまみれの厳しい打ち方になります。
が、3着を許容すれば普通にラス回避の打ち方ができます。

ねこ武者さんに悪いことしたなら謝るので許していただけませんか

1300-2600をアガったりタンヤオドラ4を蹴られたりしながら南場の親番を迎えました。
が、3巡目にしてねこ武者さんからリーチ。何か私悪いことしましたっけ…
という話は置いておいて、この東は普通は皆鳴かないと思います。早いリーチですが点差が絶望的なため、段位戦だろうがリーグ戦だろうがオリの材料にすべきだと思います。鳴いたらNAGAくんに縁を切られます。
ただ、2着抜けトーナメントとか3連トップを取らないと敗退でこの親落ちるともう役満狙うしかないっていう状況なら鳴きに傾きませんか?
3連トップを狙うということはそういうことだと思います。
私は現実主義者なので鳴かずにオリました。

よくわかりません

速攻でピンフのみのテンパイを入れました。
素点は回復した方がいいのでリーチもありそう。平和のみで+1pt。曲げて裏乗ると+3.9pt。でもドラを持ってきて三色になれば+8ptが見えそうです。
私の目指すルートはかなり素点勝負になると思ったので8pt取れるかどうかで生死が決まることもあると思いました。
ツモは許容してフリテンリーチはしないけどダマで進めて三色を狙う、という方針で決めました。そしてこの巡目で出た4p。ねこ武者さんは明らかに索子染めで満貫ツモでの逆転トップを狙っているように見えるため、1枚見逃してもまだ1-4pはアガれそうです。
満貫ツモされると-2ptですがまだ時間はありそうなので、もう1副露入るとか7巡目になったら見逃しはしないと決めてここは見逃しました。

1戦目は3着

結局4sを入れて高め三色のテンパイに辿りついたものの、国士河のせつなさんからのリーチに速攻で1k切れ西を掴んだので泣きながらオリて流局。1pt失ってさらに-1.5ptを支払う結果になりましたがこれはしょうがないと思いました。
初戦は-27ptの3着。無理押しをしていたら箱下でせつなさんと接戦を演じていた可能性もあるので早々に諦めて良かったんじゃないでしょうか。

第1試合終了時の持ちポイント

第1試合が終わりました。
結構最悪です。細谷さんはトップ、つくしさんも素点ある2着。
何より燈はなさん、青海一星さん、稚児さんが暴れて一気に抜かれてしまいました。10位入賞すらギリギリです。
まあ仕方がないのでできることをやります。3着を取ったので連トップしかなくなってはしまいましたが諦めたら試合終了です。

気合の第2試合~下剋上だ!~

今日のエルノさん強すぎる

トンパツからいきなりねこ武者さんとエルノさんのリーチ対決。
なんだかまたこの2人の戦いになりそう…

押し切って勝ち!

親満見えててオリる手ではないのですがリーチの一発目から7sを押して行くのは流石に震えます。ここからは満貫打ったら即敗退が決まりかねない一打。全部怖い牌でしたが押し切ってアガリ切れました。

1本場は鳴いて解消したいフリテンが残ったもののまあいいやとフリテンリーチをかけたら一発目で追いかけられて泣きながら流局。
2本場はタンヤオドラ3のシャンテンでこれアガれれば!という手でしたが4巡目で蹴られてまたも涙を流すことになりました。

耐え

1p切り親リーの一発で2p切りの追っかけリーチ。ここが勝負所です。
打ったら死ぬ状況で吐きながら暗槓しましたが満貫にならないのはなぜ。

四暗刻の素点が欲しいよねとか言ってるからアガれないんですね

四暗刻になるかもしれない3暗刻くっつきシャンテン。これも蹴られてねこ武者さんが接近してきます。泣きました。

生を実感します

エルノさんから親リーが飛んできて安牌が1枚もなく、吐きそうになってましたが許されました。気合と根性でトップを手繰り寄せている感じです。
4万点オーバーでオーラスへ。

穹憧るか 2年 アグレッシブベースライナー 性格は冷静沈着で 他人に流されない 少し神経質な面もあるが 常に前向きで 虎視眈々と決勝進出の座を狙っていたようだ 誕生日は9月10日 血液型はA型
好きな言葉は…「下剋上だ!」

2戦目はトップ!素点もありました

2戦目は次につながるトップを取れました。素点もそこそこ叩けたことで1戦目で素点を失った分を帳消しにできそうです。

第2試合終了時の持ちポイント

順位で見ると少し戻せました。250.1ptで7位。
細谷さんは少しマイナスして340pt。つくしさんは堅実に2着で334pt。なんでや!阪神関係ないやろ!
ここでの90pt/84pt差というのはどのくらいかという認識が大事です。
5万点トップを取ると70ptで、細谷さんの2万点3着の-20ptを捉えます。
トップを取ることは大前提ですがその上で素点がめちゃくちゃ大事な最終戦になりそうです。あと稚児さんはそろそろやりすぎなので自重してください。

炎の第3試合~トップをねらえ!~

傷だらけのハート かくした涙が ヒリヒリ

危なかろうが平和ドラ1はリーチするんですが満貫打つと痛いです。
トップ必須で起家満貫放銃で親番飛ぶところから始まるのは涙が出ます。

あきらめたらダメよ ついてきなさい しっかり

正直平和のみで局消化したくないんですが一発ツモ裏とかもあるしこれ以上離されるといよいよ無理になるので親番が残っている以上はリーチ。
しっかり流局。

とても できないわ

テンパイを崩せる巡目ではありませんがドラで打つと人生が終わりかねないので渋で32p落とします。

頼っても無駄よ

音速で5mチーするんですがカンチャンチーの一手。2-5pが強いので親現3mくらいは勝負した方がいい気がするし3m打てず2p打つにしてもノベタンの方がその後の動きやすさが段違い。
チーしたすぎて冷静に打てなかった典型でした。反省。
幸いにもエルノさんから3m討ち取れてここも延命。

瞳閉じて 祈るように

最後の親番。七対子ドラドラシャンテンにつき流石に1mスルーから9p暗刻になったので直後に出た1pをポン。これならと跳満での一撃逆転狙い。もちろん七対子大嫌いなのでお別れできてニッコニコです!

fire fire 今生命を燃やすの!

リーチって言われて身体がビクッとなりましたが宣言牌まで抑えてた南を捉えて最高の18000!一気にトップ目に立てました。

愛を止めないで 走り続けるの

さらなる満貫加点のチャンスに2着目のせつなさんからリーチ。
断然押し。ここで突き放して素点のあるトップを狙います。

胸に抱きしめた 光 灯すまで

魂の満貫ツモ。

夢見ること 遠すぎるから

少し点棒を失って迎えた南3局、対リーチに七対子テンパイ。
ドラは打てないので3p押すか押さないか。人として押せない。
1万点差あるトップ目で子供のリーチには普通はベタオリになりますが、今回はこの6400アガることで上2人を躱せる可能性とここで満貫打つことでオーラスでせつなさんに捲られる可能性との天秤。でもやめた方が良さそう。
この比較はNAGAに聞けないので自分の感覚を信じるしかありません。

ため息をついちゃう だけど負けないわ GANBARU

今度は押してみる。アガれた時のリターンと4sの危険度、今回はリスクに見合ってると言えるのではなくて?NAGAはキレてましたけど。

それでいいの 努力なしで

オーラス。点数状況はさておき。
この卓のメンバーは無茶な役満狙いはせずに自分の順位を一つでも上げるため普通の打ち方をしてくれましたがここは分かりません。
箱ラスのねこ武者さんは役満狙い、せつなさんにしても私からの跳満直撃を狙ってくる可能性が高い気がします。
つまるところ自分でアガらないとエルノさんが悠々と何回もアガって追いつかれる可能性が高いです。
なので鳴いてチャンタで仕掛けます。仕上がれば満貫の8ptも取れますし。
NAGAは一見余計なことをしなければほぼトップでの終了に見えるためスルーと主張しますがそんなの知りません。

簡単につかめる 夢はいらない そうでしょ

ちゃんとテンパイはしたんですがこうなることもあるわけです。
宣言牌でワンチャンスの7p、8pを打つか打たないか。
押し切ってアガれるといいですが満貫打った時に8pt失うこと、裏3とかで跳満打つと退場になること。8pノーチャンスで7p9pと打てそうなためここはオリた方が良いと思いました。逆にNAGAは押せって言うんですがあいつらには人の心がありません。

一途な気持ちは かならず叶う

全員テンパイ。執念を感じます。1ptくらいは欲しかった。

自分を信じて 宇宙の果てまで

音速でエルノさんがアガって2本場。
四暗刻の素点が欲しいって言ってみたらテンパイしました。大嫌いな七対子を。待ちは地上最強の1切れ北単騎です。
NAGAに聞けば検討の余地なくダマ一択ですがそうではありません。
ダマで1.6ptですが曲げて3.2pt、裏が乗れば8pt、ツモなら12pt。
上の2人が3着でも素点を残していたら僅差負けが十分にあり得ます。
よっぽどリーチしたかったですが、一方でエルノさん、それからトップ狙いのせつなさんから的にされる問題があります。
私は失うものを考えていますが失うものがないポジションの2人は平然とフルゼンツしてきそうです。そうなった時がきついです。あとはドラを切ってロンされるのがとにかくまずい。
私はリーチを考慮に入れた上でダマとしました。

今はじまる 果てない旅

またも執念の全員テンパイ。
北単騎でツモ切り続けましたが2枚とも王牌でした。七対子なんて大嫌い。

higher higher 今 Topを めざして!

3本場。仕掛けを打つ場面ではありませんがねこ武者さんが国士っぽい。
こうなると親の連荘がよりやりやすくなってしまうので無理にでも動いて自分で終わらせに行きます。

Ride on Ride on Ride on!

リーチを受けて私が撤退したところでせつなさんのアガリ。ギリギリ守備ができる程度には残していたので助かりました。

Ride on!

3戦目もトップが取れました。オーラスが長く非常に疲れる一戦でしたが大逆転のチャンスを作るためにできる限りのことはやれたかなと思います。
トータルは311で+110.6pt。予定以上の成果を出せました。
ここまで上手く行くと負けたとしても満足のいく結果です。
素点を叩くためにルールの違いでNAGAが絶対しないことをたくさんしましたが、類似度や悪手率がそこまで悪くなってはいなかったのでその点でも内容的にも良かったと言えそうです。後は下剋上が成るか。

結果

第3試合を終えての総合結果

流石に配信で叫んだり頭を机にぶつけたりしてました。
結構音が乗ってたので恥ずかしい(/ω\)
2011年の中日の逆転優勝のように一度は転落するも溜めて溜めて最後の最後に大逆転。落合を信じろ。
でもよく考えたらまだ終わってないのでこれから目指さないといけないのは2010年ロッテの"史上最大の下剋上"の方ですね。
まだまだこれからです。頑張ります。

結構緊張していたのでそれが一気に抜けたことと消耗度があまりにもすごかったのでインタビューに呼んでいただいて多井さん、椿さんとお話できたのに何を喋ってきたのか何も覚えていません。後から見返したらあんま喋れてないし面白いことはちっとも言ってないので穴があったら入りたい…
全部出し切った後に喋るだけの心身のリソースが残らなかったのが私の限界でした。決勝までに喋りも磨いておきたいと思います。

それにしても楽しいVPL1期でした。
VPLがどんな舞台になるのかドキドキしながら周りの皆さんに応援して頂いて結構ギリギリで要件を満たして応募して、めっちゃ勉強してドキドキしながら面接を受けて、合格した時は本当に嬉しかったです。
それからあっという間にFSC、そしてリーグ戦開幕。

個人で戦うリーグ戦に出るのは初めてで、自分なりに研究手法を練ってみたりしながら駆け抜けてきました。やれることは全部やってきたと思います。
そこそこのスタートを切れていたもののそこそこ程度だとこの人数は勝ち切れないな~というところから3節別日対局の3連勝。あそこから決勝進出を意識し始めました。
それだけに前節4節で圏内の大都つくしさんを直対で捉えられず、マイナスで終わってしまったのがダメージにはなりましたが、淡々と勝つためのプランを組んで自分の麻雀を研ぎ澄ますことと対局相手の研究をして最終日を待ちました。

幸いにして捲り一発の滑り込み大逆転で決勝に進むことができましたが、Twitterでも言った通りこれまでの積み重ね全てが連れて行ってくれたと思っています。
これまでに私に麻雀を教えてくださったたくさんの方、リーグ戦の知識の下地を作ってくれたΣリーグ、私のことを応援して背中を押してくださる皆様。いつも本当にありがとうございます。

そしてこの素晴らしいリーグを作ってくださったVPL運営に携わる皆様、日本プロ麻雀協会様、RMU様。スポンサーとしてリーグを支えてくださる一久様と一心たん助様、いつも楽しい公式配信にしてくださる実況、解説の皆様。心よりの感謝を申し上げます。

1期VPLは手探りながら色々な企画をやっているVtuberさんがいて、非常に刺激を受けましたしこれからもとても面白いリーグになっていくと感じました。そんな中で私には心残りがあります。
それは第1期のリーグ戦期間に"魂天"になることでした。
8000ptまで迫ってから2000ptまで落ち、ちょうど戻したころに始まったVPLのリーグ戦。期間中に昇天することを目標にして7000ptまでは盛ったもののまた原点まで戻されてしまいました。ただ、決勝に残れたことで私の第1期はまだ終わらないことになりました。期間はあまりありませんが公式配信のインタビューで宣言した通りある時間の限りを使って、魂天を目指して段位戦を打ち込んで決勝に向かいたいと思います。

決勝は9月9日(土)
相手は1位通過の刃金しろがねさん、2位通過の大都つくしさん、3位通過のうるりさん。
打つのが楽しみなメンバーです。
そこまでにこの期間誰よりも打数を重ねて、誰よりも事前準備をしてこの決勝に臨んで、VPL1期の下剋上を完成させます。
私が最後に捲った結果次点になってしまい、悔しくて朝まで段位戦を打っていた細谷さんに見せても恥ずかしくない麻雀を打ちます。
応援どうぞよろしくお願いいたします。

この試合のアーカイブはこちらです

最終節のVPL公式配信はこちらです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?