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PSYCHO-PASS~その世界に耽る。

コロナのおかげで、外に出ることがなくなった。
土日とか、平日の夜の時間を有効に使いたくて、ハードディスクの容量いっぱいで録画できないBlu-rayデッキに外付けのハードディスクをなんとか繋いで、WOWOWの録画を始めた。
その時に放送されたのがPSYCHO-PASSの劇場版。
だけど、一度観たものの、これだけ観たんじゃ意味がわからず、とうとうTVシリーズを全て観ることにしたのだった。

その前に鬼滅の刃は観終わっててよかった。
1作目。これは2クールあったみたいで、全22話。
いきなり挫けそうな話数ですな・・・( ̄▽ ̄;)

シビュラシステムによる圧倒的な世界観

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まずは、全体の世界観に驚いた。100年後、すごすぎる。

約100年後の日本では、シビュラシステムにより、人間の思考、行動、感情の動きを、数値化できるようになっているのである(この数値はPSYCO-PASSとも呼ばれる)。

犯罪については、さらに犯罪係数というものが数値化され、それが基準値を超えた時、執行対象となってしまう。

犯罪歴がなくても裁かれる世界

犯罪係数は、監視官、執行官の持つドミネーターで計測可能。そして、執行対象であれば、その場で刑が執行される。
相手の犯罪係数によって、攻撃の威力も変わる。
犯罪係数が上がった場合、セラピーを受けて上昇防止に努めるものの、数値が基準値以上になってしまうと、捕獲され、施設に入れられて治療が施される。彼らは潜在犯と呼ばれる。

警察という組織が存在しなくなった世の中で

シビュラシステムとドミネーターにより、警察は不要になってしまったことから、厚生省の中に、「公安局」として存在することになる。
ここで、捜査の指揮を執るエリートの監視官、そして実働部隊は潜在犯の中から選ばれた執行官。執行官たちは、監視官の指示と同行がなければ動けない。職業すら、シビュラシステムに判定されるのだ。

免罪体質という異分子

縢執行官のように子どもの頃に犯罪係数が既に高く、潜在犯認定される者もいる。
ところが、ごく稀に、犯罪を犯しても犯罪係数が上昇しない、「免罪体質」と呼ばれる者たちが生まれることがある。
彼らは人を惨殺してもなんの感情も動くことはない。ガチのサイコパス。

このシリーズの悪役として登場するのは、見目麗しいだけではなく、聡明で高い知性を持つ銀髪?の男、「槙島聖護(CV:櫻井孝宏)」。
彼も免罪体質のひとりである。

「槙島聖護」という男

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最初は見えないその存在が事件を通してだんだんと明らかになってくる、美しく教養高き孤高の人。槙島聖護。


常に本を読み、その会話の中には作中や哲学者が語った言葉などが散りばめられている。そう。所謂、インテリ。
そして、彼の狂気。
人の殺し方すら、彼の美学に則っているのか。

魅力的な登場人物たち

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主人公は、新米の監視官、堂守朱(CV:花澤香菜)。そして、彼女を支えるのは元監視官で今は執行官の狡噛(CV:関智一)や征陸(CV:有本欽隆)、六合塚(CV:伊藤静)、縢(CV:石田彰)たち一係のメンバー。

先輩の監視官は宜野座(CV:野島健児)で、彼は頑ななほど執行官との距離感を間違わない。
実は執行官の征陸が実の父親で、彼が潜在犯になったことから母子揃ってかなり辛い目にあったらしく、父親を憎みながらも尊敬している。

分析官の唐之杜(CV:沢尻みゆき)もナイスバディながらすごいITスキル!!
ちょっと六合塚との百合描写もあってドキドキするがね。

狡噛と槙島の因縁

あまり書くと長文になりすぎるので控えるけども、狡噛は元監視官で宜野座の同期だったりとか、過去の事件で槙島との接点があったりだとか、いろんなエピソードが盛りだくさんなんだけど、一番ショックだったのは朱の目の前で槙島が朱の友人を手にかけるところ。マジで槙島鬼畜やと思った瞬間。

「殺せ!・・・」「逮捕します」

狡噛はなんとか槙島を追い詰め、朱の機転で槙島を倒す。
朱の敵でもある槙島を、「殺せ」という狡噛に対し、あくまでも朱は、逮捕にこだわり、槙島を逮捕し、身柄を確保。
ところが、槙島の身柄は一係の手の届かないところへ移管されてしまう。
そんな中、槙島は、彼の価値観を取り込んで進化しようとするシビュラシステムの隙を突いて、脱走する。
狡噛は槙島を追うために逃走。
朱たち一係は、槙島と狡噛の両方を追うことになる。そして、宜野座は局長の指示に疑念を抱き始める。

朱、世界の秘密を知る。

朱もどんな状況でもほとんど色相に変化が起こらないという強靱なメンタルの持ち主でもある。
シビュラシステムは朱のメンタルの強さに着目し、自ら朱に対してシステムの秘密を明らかにすることを決める。これにより、朱はシビュラシステムの、この世界の真実を知ることになる。まあ、このシステムがまた凄い考え方によるモノなのですわ。
それを知った朱は、シビュラシステムと自分だけの会話の時はタメ口になるところが面白い。

狡噛×槙島、最後の対決。

槙島との戦いで、征陸は宜野座を助けて殉職。宜野座は片腕と父親を失ってしまう。狡噛は槙島を追い詰め、殺害。
しかし、槙島は狡噛に殺されることを予感していた。最後の瞬間の前の二人の会話は、立ち位置の違いがなく同じ方向を向いていればきっと同志になれた、似たもの同士であることを確信させる。
ちょっとBL展開っぽくもあり。

そして宜野座は犯罪係数が142となり、執行官へ転身。
3人の執行官を失った一係は、新たに未成年の監視官霜月(CV:佐倉綾音)、雛川(CV:櫻井孝宏←槙島!!)を迎えることになる。

もう、どっぷりとやられちゃってる。
本当は全シリーズ書ききりたかったけど、字数が軽く5000字超えそうだったので、シリーズごとに書くことに路線変更。

まずはここにて。

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