夏休みなんて

夏休みなんて無ければいい。
働いて帰って家事して寝て起きてドアを開ける。
働いて帰って家事して寝て起きてドアを開ける。
働いて帰って家事して寝て起きてドアを開ける。

休みがあるだけでドアが重くなる。
普通の日が嫌だって気付いてしまう。


夏休みなんて夏休みなんて
子供を起こさないだけで
みんなの時間にイライラしないですむだけで
あれも出来るこれも出来るって
夢ばっかり広げるだけ広げて
いざ何かしようと思うとちっとも進まなくて
カウントダウンに過ぎていく残り日数にただ追いかけられて
カウントダウンと共に広げるだけ広がった夢みたいな予定がしぼんで縮んで枯れていく
毎年毎年 楽しかろう楽しかろうと天から降りた使いみたいに巡ってくる。
うるさいお前のせいだ夏休み。


夏休みには本気出す？
年に1度？
夏休みなんて夏休みなんて子供が休みなだけじゃないか。
今さら気付くな私。
夏休みに出来ることは普通の日にだって出来るんだよ！


夏休み最後の日。
子どもは最後の追い込みで宿題をしている。あと何ページあと何ページ。
夏休みの宿題なんてやったことあったかな？なんて事は秘密です。
その横で私は子供の宿題の絵の殺風景な空に雲を描いてる。
雲だけめっちゃきれい笑
やり過ぎちゃったな。

少しずつ明日からの生活が形を見せる。
こういう時間は嫌いじゃないぜ。


ああ終っちゃった。
素敵な夢を来年も見られますように。

バイバイ夏休み。