夫婦別姓時の追加考慮事項の面倒さと別の提案

コロナが始まって以降、本アカとnoteのほうでジェンダー論がやりにくいんだよなあと思っているが、ちょっとだけ書かせてもらう。

夫婦別姓導入について、私は以前に同姓合憲判決が出た際、その根拠として養子縁組時の姓の変更が人権侵害か否かという議論であったのを見て、夫婦別姓の一番のハードルは子供の姓の決め方になるだろう、という話をしていた。特に、パートナーは子供と同じ姓なのに自分はそうではないという状態を精神的に受け入れられるか、というのは小さな問題では済まないかとは思う。

ただ、決めるものは決めなければならないので、中国のように父系固定にするか、結婚時か初出産時に決めるか、はたまた姓という制度自体を廃止するか、夫婦別姓の際の法改正で選ばなければならない。今回別姓反対を言い出した議員が子供の姓を持ち出したのも、その末流の議論であろう。

私の意見としてはその問題を回避するために併用をベースとするといいのではないか、という話を書いていたのだが、ニー仏さんが子供を前提としないなら別枠のパートナーシップでよいのではないか、ということを書いていた。なるほどその解決策もありか、と思い、通知のためにnoteで書いた次第である。

ただまあ、先方の記事でも暗黙に言っているが、結婚という枠組みがパートナーシップと子育て支援の両方を担っており、これを直交性があるようにパートナーシップ契約と子育て支援(シンママ含む)に分けるというのは、両者を満たす結婚に比べ劣位の「偽物の」契約に見えるらしく、あんまり人気がないのだよなあと思う所もまたしかりである。


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