プロ野球審判の過酷な現実
🔵月給17万円から「プロ野球審判」の過酷な現実
⏺️審判に転向した元選手は長年いない
⏺️華やかなプロ野球選手の活躍の裏で、日々野球と向き合う審判の世界
華やかなプロ野球選手の報道の裏で、日々、野球と向き合い、選手と向き合い、黙々と仕事をこなしているのが審判である。
プロ野球を数十年見続けているファンでさえ、審判の世界を理解しているのはごく一部。
そんな、過酷な状況でも審判という職務を全うすることにフォーカスを当てて、ここから詳しく説明します。
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⬛️NPBの現在
全体で61人の審判が所属
現役の審判が55人
現役の審判を指導する技術指導員が5人
そのすべてを統括する審判長が1人
⏹️元プロ野球選手が多いのでは
➡️審判になった元プロ野球選手は2001年を最後に現れていない。
【理由】
過酷さが背景にあるのではないかと考察
⬛️審判になるには長く厳しい試練が待っている
⏹️審判になるには
2013年12月に開校したNPBアンパイア・スクールを受講が必須となる。
⏺️募集は年に1度。
概ね130~170人の応募者の中から一次審査を通過したおよそ60人が受講可能。
・審判を目指す人
・審判技術向上のために中学・高校の野球部の顧問。
・アマチュア野球で指導的立場の人。
⏹️アメリカの審判学校が5週間かけて行うメニューをおよそ1週間で行う。
➡️受講内容はハード。
・朝9時から実戦に即したプレーへの対応
・投球判定学習
・座学で講話やルールの勉強
・毎日テスト実施
➡️毎年何人かのリタイア
⏺️スクール終了後
成績優秀と認められた受講生のみ「NPB研修審判員」として採用。
・採用人数は毎年わずか3~4人。
・研修期間は1~2年。
⏺️「NPB研修審判員」からスタート
独立リーグである四国アイランドリーグplusやBCリーグに派遣。
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NPBの指導員や独立リーグの審判部長が、球審、塁審としての動きをスタンドからチェックし、基礎を徹底的にたたき込む。
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毎年10月に宮崎で行われるフェニックス・リーグを最終試験。
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合格を果たせば「NPB育成審判員」として採用。
【給料】
⏺️「NPB研修審判員」
月17万円の6カ月契約。
年俸は102万円。
⏺️「NPB育成審判員」
年俸345万円。
⚠️審判を目指す元プロ野球選手が減っている原因。
➡️厳しい環境が関係している。
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★内訳
現役審判55人
その内元プロ野球選手は13人。
➡️かつては審判は元プロ野球選手が殆ど。
・ルールも熟知
・運動能力も高い
・優遇もされていた
➡️現役時代の給料を考慮してもらったり、すぐに1軍の試合に出られた。
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①公平性に欠けるということもあり、今ではNPBアンパイア・スクールの受講が必須。
②優遇などはなく、全員同じスタート。
③「NPB育成審判員」に昇格すれば、2軍の試合にも出場。
④最長3年の育成期間内でみごと最終試験に合格をすれば、「本契約」決定。
⑤年俸も385万円にアップ。
【プロ野球選手】
1年目からレギュラーになれることもありますが、審判の世界では無理。
⬛️審判で大切なのは『経験』
いろんな修羅場を経験
あらゆるプレーに遭遇
ジャッジの引き出しをもつ。
➡️1軍の試合に出られたとしても、最初は月2、3試合であり、残りの日程は2軍で経験を積む。
⏹️1軍の試合にレギュラーで出場
研修・育成期間を合わせると最低10年。
【ベテラン審判】
・前夜は緊張のあまり寝付けない。
・選手と違い、イニングの表裏すべてに出場。
・選手は表裏どちらかはベンチに座り休めるが、審判には休憩はない。
⬛️究極にエネルギーを消費するのは球審。
ストライク
ボール
アウト
セーフ
ファウル
フェア
デッドボール
➡️塁審と違いジャッジの数も多い。
【球審】
先発投手が完投するのと同じくらいの疲労度がある。
⚠️「本契約」でも、審判の契約期間は1年。
⚠️サラリーマンのような正社員待遇は存在しない。
①体力的
②技術的
➡️これらの問題がなければ55歳前後まで契約更新の可能性。
⏹️1軍の試合に定着
待遇面は一気に跳ね上がる。
⭕️「1軍通算出場試合数500試合+年間72試合以上出場」の条件クリアが必須
➡️最低保証年俸は750万円までアップ。
出場手当が上積み。
⏺️配分
球審3万4000円
塁審2万4000円
控え審判7000円
➡️年間を通じて活躍すれば、出場手当だけで200万円を超える。
🌸すべてを合算すれば、年俸1000万円超える。
⬛️審判の1日のスケジュール
⏹️ナイターの場合
ジムなどに行きトレーニング。
球場入り15~16時。
⏺️球審担当者
少し早めに入り、選手が練習するブルペンに入ったりバッティングケージの後ろについたりして、ボールへの目慣らしをする。
➡️休憩を挟み、18時に試合開始
試合後の反省会を開き、球場を後にするのは23時。
⬛️審判と選手の関係
⏹️選手との交流は一切ない理由
・私語・談笑は禁止。
・飛行機の移動やホテルも別々。
・選手と一定の距離感をもつ。
・野球界の仲間という意識はお互いがもたない。
➡️仲がよい選手に有利な判定をしているなどの疑惑の目を向けられる。
⭕️お互いに尊重しあう。
⭕️リスペクトしあう。
⭕️プロ野球というよい商品を提供する。
➡️いい試合のためには、よい選手、よい審判が必ず必要。
🌸選手だけでなく、時には審判に注目してみるのも野球の魅力発見につながる。
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