痴漢の疑いをかけられた際に「走って逃げる」は正しい対処法か
未🔵痴漢の疑いをかけられた際に「走って逃げる」は正しい対処法なのか(撮影:今井康一)
⏺️「行列のできる法律相談所」で、痴漢と間違えられた時の対処法の回答
⬛️弁護士が「走って逃げろ」などとアドバイスしたことが、ネット上で話題に
番組では、痴漢冤罪に対する最善の対処法が4人の弁護士によって議論。
➡️結果、4人のうち3人が、「本当にやっていないなら立ち去る。
・逮捕される前に全速力で走って逃げる。
・事件に巻き込まれてしまうことが一番怖い。
・やましいことがあるから逃げるのではない。
・自分にふりかかろうとしているとんでもない災難から逃げる。
➡️この様に現場から立ち去ることをすすめた。
⏹️弁護士たちの回答に対しての世間の声
逃げたらよけいに怪しまれるのでは
本当にやってないなら逃げる必要ない
やってないことを証明するのが難しいなら逃げるしかない
➡️この様な声もあり、賛否が分かれた。
⬛️「走って逃げる」にはリスクがある
【痴漢をしていないのに疑いをかけられた場合】
「走って逃げる」は正しい対処法なのか。
ここから詳しく説明していきます。
⏹️『走って逃げる』ことにはリスクがある
周りの乗客が、逃亡した人を真犯人だと思って逮捕に協力し、結果的に捕まってしまうかもしれない。
逃げて捕まれば、捜査機関からも、裁判官からも強く疑われる理由を作ってしまう。
⏹️日本の刑事裁判
『何もしていなければ処罰されない』という常識が通用しない。
➡️逮捕されてしまったら、ベルトコンベアーに乗ったかのように、勾留、起訴、有罪判決という方向に流されていく。
⬛️逮捕の期間は最大3日間、その後の勾留は最大20日間。
⏹️やっていない』と23日間、言い続けることのできる人は多くはない
逮捕・勾留されている期間、仕事を休まなければならないという問題もある。
【痴漢事件の場合】
一般人が被疑者を逮捕して、警察官に引き渡す場合が多いですが、その場合にも事情は変わらない。
一度その場を離れれば、現行犯逮捕はできなくなる。
🌸改善策
やっていないことを主張しながら、落ち着いてその場を立ち去るのが最良。
【それが難しい場合】
①この人が痴漢です、と主張している女性に名刺を渡して、『逃げも隠れもしないので、改めて連絡してくれ』と言うのがよい。
②一度その場を離れれば、原則として現行犯逮捕ができなくなるので、令状を取らなければ逮捕ができなくなる。
③それもできずに、駅の事務室などに連れて行かれたら、一刻も早く弁護士を呼ぶべき。
④逮捕されているなら当番弁護士が呼べるし、逮捕されていないなら、家族か友人に頼んで弁護士を探して連絡してもらうのが良い。
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