なぜ「里の縁日」をつくるのか(自分に向けて#01)
なぜ面倒な生き方をするのか。
様々な科学技術、IT技術が進歩している現代において面倒だと捉える物事は、人が生きる力に直結している事が多いと感じている。
不便を便利に変えよう、より良くなりたいと進化してきたからこそ今がある。これはこれでとても幸せなことだ。でも、進化の途中で起き忘れてしまった大切なものもたくさんあるのではないかと感じることがある。
昔も今も、"より良くしていきたい""もっと豊かになりたい"と思う人の気持ちは変わらない。
木桶がプラスチック桶に変わり、樹皮で編んだカゴがポリ袋に変わり、草木で染めた服が石油由来の化学染料で染めた服に変わった。
効率化、世界基準、品質の平準化、大量生産、コスト削減。
様々なインフラが整備され、生活はより便利に豊かになった。
人々は、不便さから逃れ、より便利に、より効率良く、インフラも充実し、経済活動のしやすい場所を選ぶようになっていった。
土から離れ、アスファルトとコンクリートの世界で慌ただしく風のように過ぎ去っていく日々。
ある時、立ち止まって考えた。
自分たちは何者だろうか。私たちの始まりの場所はどこだろうか。
便利さを求める進化の中で、見て見ぬ振りをして置き去りにしてしまった大切なモノを掬い上げていきたい。
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