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募集馬診断の基準・バランス【骨格構造】メモ

骨格構造、バランスが良い馬は力学的に効率の よいスムーズな走りができ、関節負担や筋肉疲労が少ない。

・全体のバランス〜個々のパーツを見る。
・前後から左右対称か確認

*成長後の体高の推定
肢から成長する。
1歳時→成馬
球節下部から肘までの高さの2倍+2.5cm
・1歳馬は腰高。

・体高と尻の高さが等しく、体高と体長が等しいものは均整の取れた標準的な体型と言われ、正方形に収まるような形になります。
*マイラーに多い体型。


・キ甲から胸の角までを胸の深さと言いますが、深さがある馬はそこに入る肺や心臓の容量が大きいことを示唆しています。

・上下のバランスが良い馬は胸の深さと肘から球節までの長さがほぼ等しい。

・前後のバランスは肩甲骨の後ろ(キ甲の1番後ろ)から腰角(腰のついてる部分)までを中駆とし、その前を前駆、その後ろを後駆として三等分し、その長さが等しいものが標準。

*前駆の幅がある馬は緩やかな肩の傾斜で肩甲骨に十分な長さがあり、胸が深いことを示唆しています。
*後駆の幅がある馬は骨盤に十分な大きさがあり、推進に必要な筋肉がつく十分なスペースがある。
※前駆や後駆に幅があり胸の深い馬は背が短く、背の長さよりも下腹部の長さの方が長くみえ、長躯短背と言われます。

・うなじ(耳の間あたり)からキ甲までが頸長、うなじから鼻端までが頭長で、頸長は頭長の1.5倍とされています。

・頸の上縁は下縁の2倍。
・頸の長さと前肢の長さはほぼ等しい。
・前肢.夜目から地面までの長さ
=飛端〜地面=膝蓋骨〜飛端

*前肢を前方に進展するためには肩の十分な長さと傾斜が必要で、キ甲から肩端までの角度47°〜55°が標準。繋ぎの角度は一致する傾向にある。
*後肢の角度は前肢より大きく立ち気味で50°〜60°が標準。

※尻の角度は上縁ではなく、骨盤の角度、腰角から股関節までの角度で測り、標準的な角度は20°。
・斜尻で十分な幅がないものは筋肉量が少なくなり強い推進力が期待できません。

※力強い踏み込みを期待するには腰、大腿骨の長さと膝蓋骨周辺の筋肉の発達が必要。
・腰角、股関節、膝蓋骨を結んで正三角形が収まるイメージ。

☆顔
・頭の凹凸がはっきりしている馬は、品位や素質の良さを表しています。

・目は大きく澄んでいて、視野を確保するために額が広く適度に離れている必要がある。

・肺に酸素を供給するために鼻腔は大きく、拳が入るほどの喉の幅の広さがあるとよい。

☆頸さし
・標準・・頸椎は緩やかなS字カーブで、頸椎の位置は肩甲骨中央。
・鹿頸・・頸椎下部のカーブが大きく、頸椎のつく位置は低くく、頭頸の可動域が制限され頭が高くハミ受けが悪い。

☆前肢
・体重の65%負重。
・まっすぐで腕節や球節に十分な幅と大きさがあるとよい。
・前腕部に筋肉が発達し十分な長さがあり、管の長さが短く、腱、靭帯がハッキリ見えるものが丈夫であるとされます。

・胸の幅が広すぎると敏捷性を欠きスピード↓
・繋ぎ バランスを取るために、狭い胸は広く踏むとともに外向姿勢を、広い胸は狭くふむとともに内向姿勢を取りやすい。
*外向は関節の内側に負担がかかり、球節の剥離骨折などを発生しやすいと言われています。
内向は腕節、球節など関節の外側に負担がかかりやすい。

☆後肢
・飛節がよった軽いX状の姿勢は標準。
・蹄は軽い外向。
・飛節と球節は十分な幅と大きさが必要。
・脛骨が長く後ぶみ姿勢を取る折の深いものは披露しやすい。

以上、学びのメモでした。
募集馬診断のバランスの評価はこちらと前回のものを基準として判断しています。
@馬の肢軸は立ち姿より歩様を見た方がわかりやすい。




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