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2023年夏の試験で必出!「生徒指導提要」(改訂版)の学習法

1「生徒指導提要」とは

「「生徒指導提要」とは、小学校段階から高等学校段階までの生徒指導の理論・考え方や実際の指導方法等について、時代の変化に即して網羅的にまとめ、生徒指導の実践に際し教職員間や学校間で共通理解を図り、組織的・体系的な取組を進めることができるよう、生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書として作成したものです。
 平成22年に始めて作成して以降、いじめ防止対策推進法等の関係法規の成立など学校・生徒指導を取り巻く環境は大きく変化するとともに、生徒指導上の課題がより一層深刻化している状況にあります。
 こうしたことを踏まえ、生徒指導の基本的な考え方や取組の方向性等を再整理し、今日的な課題に対応していくため、12年ぶりの改訂を行い、令和4年12月に公表しました。」(文部科学省HPより)

「生徒指導提要」(2022年12月)

2「生徒指導提要」は教採における最頻出資料

 2010年に「生徒指導提要」が出されて以降、教員採用試験の教職教養として、多くの自治体で出題されています。
 例えば、2023年度試験では、16の自治体で出題され、過去5年間に3回以上出題のあった自治体は21の自治体にのぼります。志望自治体で「よく出る」場合には、重点的な対策が必要となりますので、まずは出題頻度を確認しましょう。
 「教員養成セミナー」(2023年2月号)に教職教養の「全国出題頻度表」を掲載しています。2019~2023年度の5年間について、各事項の出題頻度がすぐに分かるようになっています。
 「5年連続」で出題のあった山梨県、奈良県、岡山県、福岡県、大分県、宮崎県、沖縄県志望の方は、しっかり対策をしましょう!
 もちろん、ほかの分野・領域・事項の出題傾向もつかめますので、頻度表を参考に、出題頻度の高い事項を優先して学習を進めましょう。

「教員養成セミナー」2023年2月号
「生徒指導提要」(2010年)の出題頻度

3「生徒指導提要」(改訂版)のポイント

 2010年の「生徒指導提要」は全8章で構成されていましたが、大きく第Ⅰ部と第Ⅱ部構成となりました。特に第1章と第3章で内容が充実したとともに、第4章~第13章では「個別の課題」への対応を詳説するなど、その分量は全300ページにも達しました。

「生徒指導提要」(2022年)の全体構成

4 今夏試験の予想ポイント①

 2023年夏の試験で初めて出題されるので、出題されそうな部分や空欄補充となる言葉を予想するしかありません。
 しかし、2010年版の出題傾向を見ると、出題頻度の最も高い部分は「第1章の冒頭部分」でしたので、改訂版の出題でも、まずは「冒頭部分」が最重要と考えられます。
「第1章 生徒指導の基礎」「1.1 生徒指導の意義」「1.1.1 生徒指導の定義と目的」「(1) 生徒指導の定義」には、学校教育の目的・目標に続いて、「生徒指導の定義」と「生徒指導の目的」が明示されていますので、最重要部分として、暗記しましょう!

生徒指導の定義
生徒指導の目的

なお、参考までに2010年版の冒頭部分を掲載しておきますので、比較してみましょう。

「生徒指導提要」(2010年)の「1 生徒指導の意義」

5 今夏試験の予想ポイント②

 改訂版では、「児童生徒の課題への対応を時間軸や対象、課題性の高低という観点から類別することで、構造化することができます。」として、「2軸3類4層構造」に構造化が図られました。
 第Ⅱ部では、個別の課題について、この「生徒指導の重層的支援構造」に対応した生徒指導が示されています。
「発達支持的生徒指導」「課題予防的生徒指導」「困難課題対応的生徒指導」の内容をしっかり理解しておきましょう。

6 改訂版「生徒指導提要」の学習法①「提要パスライン」

「生徒指導提要」の出題形式の多くは「空欄補充問題」です。文章そのものが示されて、(  )に入る言葉として正しいものを選ぶという形式ですので、予想される言葉(キーワード)を覚えておく必要があります。
 そのキーワードの特定と暗記トレーニングには、2024年度版「生徒指導提要パスライン」が最適です!

2024年度版『生徒指導提要パスライン』

このように、キーワードが穴埋めになっていますので、らくらく暗記が可能です。

2024年度版『生徒指導提要パスライン』2024年度版『生徒指導提要パスライン』

また、「令和3年度 生徒指導上の諸課題に関する調査結果」も掲載していますので、第Ⅱ部の内容に対応する数値も確認することができます。

2024年度版『生徒指導提要パスライン』

7 改訂版「生徒指導提要」の学習法②「セミナー4月号」

「教員養成セミナー」2023年4月号は、改訂版「生徒指導提要」を大特集し。最重要部分である第1章「生徒指導の基礎」について、徹底解説しています。

「教員養成セミナー」2023年4月号

さらに、第1章について、「穴埋め演習ノート」がついているので、空欄補充問題対応のトレーニングができます。

ブックインブック「第1章 穴埋め演習ノート」
ブックインブック「第1章 穴埋め演習ノート」

8 「生徒指導提要」(改訂版)は人物対策にも必須

 教職教養だけでなく、個人面接や集団討論、論作文でも、「生徒指導提要」(改訂版)の知識が生きてくることでしょう。「これからの学校教育」における生徒指導を実践できることのアピールが、2次合格につながります。
 『生徒指導提要パスライン』で内容を読みながら、気づいた点や調べたことを書き込んでいくと、具体的な指導実践が自分自身の考えとして、まとまっていくことでしょう。
 今夏試験の合格を目指して、『生徒指導提要パスライン』&セミナー4月号をフル活用してください!

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