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新築住宅販売件数(2022/11/4w)

 2022/11/24に新築住宅販売件数の発表があります。

新築住宅販売件数とは?

 新築住宅販売件数は、前月に販売された新築住宅戸数を測定する指標です。契約終了がベースの集計であり、商務省が発表します。住宅市場は消費に大きな影響を与えることから米国の景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要視されます。

https://jp.investing.com/economic-calendar/new-home-sales-222

前回までのおさらい

 前回の新築住宅販売については、予想を上回りましたが、9月から10月にかけて販売件数は大きく減少し、再び下落トレンドに回帰しました。

新築住宅販売戸数

 年初からの新築住宅販売戸数の推移を示します。

図 新規住宅販売件数


新築住宅販売戸数(前月比)

 年初からの新築住宅販売戸数(前月比)の推移を示します。

図 新規住宅販売件数(前月比)


新築住宅販売戸数(前年比)

 年初からの新築住宅販売戸数(前年比)の推移を示します。

図 新規住宅販売件数(前年比)

 上記のように新築住宅販売戸数は、年初から一貫して下落してきています。これはFRBの利上げにより、住宅ローンが組みにくくなっていることが背景にあります。この傾向は、住宅価格の下落につながり、インフレ抑制の要因となりますので、株価にはプラス材料です。新築の販売価格については、考察で確認していきます。

新築住宅販売の見通し

 前回の新築住宅販売データの主なハイライトは、以下のように示されていました。

新築住宅販売戸数

 年初からの新築住宅販売戸数の推移を示します。

図 新規住宅販売件数予想

 今月は新築住宅販売数がさらに下落する予想となっており、

新築住宅販売戸数(前月比)

 年初からの新築住宅販売戸数(前月比)の推移を示します。

図 新規住宅販売件数予想(前月比)

新築住宅販売戸数(前年比)

 年初からの新築住宅販売戸数(前年比)の推移を示します。

図 新規住宅販売件数予想(前年比)

 いずれも下落の兆候を示唆しています。新築の販売件数は継続して下落しているようです。

考察

 ここまで示してきたように、新築住宅販売戸数は徐々に減少していることが確認できました。しかし、いまだに、中古住宅とは異なり、価格が十分に下落してきていないのです。以下で、詳細を解説します。

新築住宅販売価格の中央値・平均値

 新築住宅販売価格の中央値と平均値の年初来推移は、以下のようになっています。

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