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何かを学ぶのなら、まずは背景知識を仕入れよう

これから何かを学ぼうとしている人へのヒントです。

最近大学院で学んだ「学びのコツ」に「学習者の背景知識を喚起する」というのがありました。そのうち1つのテクニックが「背景知識」です。例えば、Strangmanという人の論文です。

例えば、ある研究では、説明的な文章を読む前に、関連する背景知識について直接指導を受けた生徒は、関連しない話題の領域について直接指導を受けた生徒よりも、読解力が著しく高いことが示された(Stevens, 1982)。Doleら(1991)は、この結果をさらに発展させ、説明文や物語文の重要な背景知識を生徒に教えることで、読解問題の成績が、読解前の背景知識を教えない場合よりも有意に向上することを示しました。

Strangman, N., Hall, T., & Meyer, A. (2004). Background knowledge instruction and the implications for UDL implementation. National Center on Accessing the General Curriculum. https://web.archive.org/web/20210224031539/https://aem.cast.org/about/publications/2004/ncac-background-knowledge-udl.html

何かを学ぶとき、その人の「背景知識」の有無が、学習効率に強く結びつくことがわかっているんです。

みなさんもないでしょうか。
学ぶことが自分と1ミリも関係ないと思うとやる気がでない。
けれども、「あ、それ知っている!」と興味を持てると、無味乾燥とした学習内容が勢い、意味を持ったものになってくる。

最近の教師はそれを利用するのです。

なお背景知識の喚起方法には「K-W-L」とか「コンタクト2」とか事前デスカッションとか、色々な方法がありますが、詳細は上記の論文を読んでみてください。(K-W-Lは日本語でも出てきます)

映画を見ることが、擬似的な旅になる件

背景知識として一番理想的なのは、旅ではないかと思います。
実際に経験し、見て、感じたことが蓄積していたら、おそらく引き出しが増えるでしょう。

それから映像作品です。

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