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話を聞いてほしい人が圧倒的に多い社会をどうするか

先日、Voicyの緒方社長と話したら、あることに気づいたのです。
緒方社長は、「子どもから大人まで、多くの人が自分の話を聞いてもらいたいと思っている」と言うのです。

これを聞いて私、日本社会の大きな問題に繋がっているんでは、と思いましたので書いてみます。

大人から子どもまでみんなが話したい

緒方さんはこう言います。ざっとまとめると、

世の中には、話したい方が圧倒的に多い。
大人から子どもまで、ほぼ全員が「自分の話を聞いてほしい」。
ところがここには大きな格差が存在している。

話し方には北風と太陽がある。
太陽のように話が面白い人には同じような人が寄ってくる。
面白い人同士で集まるので、話がどんどん上手くなる。

ところが一方で、かつては北風のように立場を使って
「俺は親だ、上司だ、先生だ。だから俺の話を聞け!」と無理に話を聞かせることができた。

その人たちが今、「話を聞いてもらえなくて困っている」。
そこで、サービス産業の人たちに「俺は客だ! 俺の話を聞け」とやっている。

いつの間にか(私は日本にいないので知らなかったけど)日本社会もかなりフラットになってきたんだと思う。

つまり時代が変わった。

嫌な上司との飲み会は敬遠され、家庭では親たちはティーンから無視される。

そのため、「立場を使ったコミュニケーション」に慣れた人たちの行き場がなくなった。

「日本は住むだけならいい、でも働くと大変よね」

だから「無料で話せる」場所ーー公務員やコールセンター、飲食など、サービス業の人たちがいよいよ大変になっているのかも。

マレーシアの人たち「日本は住むのはいい。でも働くのは本当に大変」と言います。

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