「この国と比べたら日本に生まれて幸せ」に感じる違和感の正体
実は東南アジアにいると、よく、日本からきた方の「あーこの国は**。私は日本に生まれてほんとよかった!」。(**にはさまざまな言葉が入ります)という声を聞きます。
私自身も言ってたはずなのです。
が、最近、どうにも違和感を覚えるようになりました。
今日はこの違和感について考えてみます。
海外と比べたら幸せ! はなぜダメだった?
以前尾瀬ガイドの方の炎上の話を紹介しました。
この中でも、一番わかりにくいのはこれかもしれません。
「例え、都市部がほぼほぼロックダウン状態になったとしても、貴方の心と尾瀬の湿原は広大です。アフガニスタンやミャンマー、ロヒンギャに比べれば幸せです」
https://oze.guide/free/houshin
なぜこれがダメなのか?
ついやってしまいそうです。
ガイド協会の方針を読んでみます。
また、アフガニスタンやミャンマー、ロヒンギャの皆さんの中には、現に苦痛を強いられ、日常の生活ができず、必死で命をつないでいる方々が多数いらっしゃいます。
その方々の苦境を尾瀬の素晴らしさを引き立たせるための引き合いに出すことなど、言語道断です。極めて差別的な投稿であるといわざるを得ません。
ああそうか……。
別に「日本に生まれて幸せだ」だけなら良いのだけれども、「比較して幸福を得る」行為の中に「見下し」が含まれていると、不快に感じるのかもな……と気づきました。
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