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共産主義時代の「家の使い方」に驚いた話

日本の人たちを見てると、タワーマンションの階数でヒエラルキーを争っていたりします。

以前行ったジョージアで、すごく面白いなと思ったのは、住む家がステータスと大して結びついていないことです。

ガイドさんは「家が立派でも中に住んでいる人がそうとは限らない」と言いました。

昔は貴族の邸宅が多かったトビリシ

革命前のジョージア(ロシア帝国の一部になった)は、モナコのように、お金持ちの集まる都市でした。

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首都トビリシには、シーメンスなどのドイツ人やチャイコフスキーなども一時住んでいたため、ドイツ式や帝国ロシア式などの立派なお屋敷が並びます。この頃は、「家が立派なら住んでる人はお金持ち」だったようなのです。

シーメンスが住んでた家。

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ところが、ロシアに併合されてソビエトの革命後、その豪奢で部屋数が多い貴族の邸宅を、ソビエト政府が接収し、労働者たちに「再分配」しました。豪華なお屋敷を庶民がみんなで分けてアパートみたいに住んだのです。富を国民に平等に再分配した訳です。

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