なぜ多くの授業があんなにつまらないのか
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こんにちは! 野本です。
クアラルンプールは、雨季ながら穏やかな日々が続いています。
知り合いのマレー人2人と、一年くらい英語と日本語の交換レッスンをしています。
この二人、モチベーションにもやる気にも能力にもかなりの差があります。
一人は教えたことをすぐに覚えてしまいます。Duolingoというアプリでどんどん自習し、教えなくともいろんなことを知っています。
彼女のレベルに合わせようとすると、高度になっていきます。
一方で、もう一人はゆっくりです。
授業についていくのが精一杯。
復習すると前に習ったことは半分ぐらい忘れていたりします。
で、この二人に同時に授業をしようとすると、どちらも満足できないものになってしまう。
たった2人でこれです。
30人や40人になったらどんなに大変だろう、と私は思ったんです。
学校の先生は大変だ
学校の先生が大変なのは、ただ「生まれ年が同じだけ」で区切られた、理解度も能力も全く違う30人、40人の子供を同時に教えないといけないところ。能力も、覚え方の癖も、各自バラバラで当然です。
そういえば、息子の最初の学校には、「習ったことしか質問をしてはいけない」と言うルールがありました。私はこれに憤慨したのです。
しかし、自分で教えてみると「なぜ学校がそのようなルールを作るのか」がよくわかります。たしかに、我が家でできる人が、Duolingoで自習した内容の質問を始めたら、授業はいよいよ高度になり、収拾がつかなくなる。
かといって、初心者の方に合わせて授業を進めたら、これまた進度が早い人には、つまらないものになってしまう。
すると結局のところ、平均的なところに合わせる以外にない。
平均的な授業は、できる子にはとても退屈で、できない人にはとても難しい。いまのところ、平均的な人というのは存在しないので、この授業に満足できる人はゼロです。
いまほとんどの子は「すごくできる」か「すごくできないか」の二極化しており、平均はあまりいないらしい。つまりいまの学校の授業に満足できるのは少数派になってしまう。
これが大変難しいです。
アダプティブラーニングとは
息子のホームスクールでは「アダプティブ・ラーニング」「パーソナライズド・ラーニング」が売り。要するに、習熟度別に個人個人がオンラインにあるビデオを使って学習します。わからないところは止めながら先生に聞く。先生は質問に答えるだけです。言葉はかっこいいですが、要するに完全な自習です。
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