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「世界に出る」と言いながら内輪ノリに終始してしまう人々と本来のコミュ力とは

日本に帰ってきて思い出したことはいろいろあるのですが、一つ気になること、それはグループや企業内の「内輪ノリ」です。

新参者としてグループに入ると、よくわからん話題でやたら盛り上がるーーそんなことってないでしょうか。

知り合いの経営者同士で褒め合ったり、慣れあったり。

身内にしかわからないネタ、なんだかよくわからないジャーゴン(業界用語みたいなやつ)、グループ内だけでしかわからない話をする。

村上龍氏の「希望の国のエクソダス」では、新参者=子どもたちがここに反抗する様子が描かれます。

「テツだけじゃないよ。日本人みんなが、何か共通なイメージっていうか、お互いに、あらかじめ分かり合えることだけを、仲間内の言葉づかいでずっと話してきたってことなんじゃないかな。その国の社会的なシステムが機能しなくなるってことは、その国の言葉づかいも現実に対応できなくなるってことじゃないのかな。大人には自然に刷り込まれていることが、子どもには理解不能だったりするわけでしょう? 昔は良かった、戦前は良かった、大家族制度のころは良かった、高度経済成長のころは良かった、みたいなことをね」

そして、新参者や外部の人を置いてけぼりにしていることに気づいていない。
要するに客観性が失われてしまうんですね。

「作っている内部の人同士がイチャイチャしてる」とか、どうでもいい

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