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なぜイタリアで「1ユーロの家」が売り出されているのか

こんにちは。
日本では「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行され、空き家の活用が始まるようです。人が少なくなっている中で820万戸もの空き家があり、本腰を入れざるを得ない状況です。

さてさて、同じような問題(空き家)を抱える国は他にもあります。

イタリアで「1ユーロの家」を売り出す切実な理由

イタリアで「1ユーロの家」が売りに出されているの、ご存じでしょうか。

YouTubeでなぜか、おすすめに上がってきた動画が興味深かったです。

題して、The Dark Truth of Why Italy Is Giving Away Free Houses「イタリアが住宅を無償提供する暗い真相」みたいな感じでしょうか? そう、イタリアでは今家を1ユーロで売っているんですね。

ただしこの1ユーロの家には色々条件があるのですが、そこは後述します。

動画を見ると、こんな感じです。

イタリアでは長いこと経済が停滞している。
失業率が高どまりしていて、18歳から34歳の70%が親の家に住む
若者が家を買えない。
少子化が増えており、人口が減り続けている(海外にも流出)
高齢化が進んでいて、若年人口が足りない
空き家が増え続けている。

経済の停滞と、少子化、高齢化ーー日本とそっくり似ています。
違うのは、若者の失業率かな……。

そんなわけで、地方を中心に家が余りまくっており、この家を放置できないので、リノベーションを条件に1ユーロで売っているというわけです。
ただ、家を買うことと在住の権利は連動しておらず、外国人がそこに住むには別途ビザを取る必要があります。

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