「仕事にいろんな価値観を結びつける」不思議な日本の労働観
こんにちは。
日本の一流企業のサラリーマンがしんどいという話を書きました。
窪田順生さんのコラムの視点が、面白かったので紹介します。
「仕事が辛い」のは、どの国の労働者も抱えている悩みだ。が、日本人ほどメンタルをやられないのは、ポジティブシンキングだからではなく、「お金のため」と割り切っていることが大きい。労働の対価として賃金がもらえるので、時間が奪われることや、理不尽なことにもどうにか耐えているのだ。
これは私も思います。
日本人の労働観、東南アジアのそれと大きく違うことに気づきます。
なんというのか、「割り切って」いるのです。
サービス業の人たち。お客さんがいない間はケータイを見たり、音楽を聴きながら歌ったり、店員同士で大笑いしている場面にいくらでも遭遇します。
フィリピン人やミャンマー人、バングラディッシュ人も多いですから、おそらく東南アジア全体の思考なのだと思います。
ではオフィスはどうか。歌いながら仕事する上司もいましたし、自分の仕事が終わったらさっさと帰るし、嫌なことがあったらヤメます。
「ジョブスプリプション」に書いてない仕事はやらない、「金曜日は家族で食事をしますから」と帰ってしまうスタッフもいました。「自分の仕事を改善しよう」と考えないタイプの労働者も多いです(「カイゼン」という日本語が知れ渡っているほどです)。
日本人はこんな人々をみて「やる気がないなぁ」と思ったりするようです。
もちろん一部の幹部候補生になるような人や自分のビジネスを起こしている人ワーカホリック気味なのですが、割合としては少数かも。
「仕事は人生の一因子」か・「仕事が人生の全て」か
マレーシア人に聞いたら、おそらく、
家族>仕事
の価値観を持つ人が多いと思うのです。
なんというか、「仕事は人生の一因子でしかない」感じなんです。
ところが日本人は少し違います。
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