発言注意

昨日、久しぶりに会う友達をランチに行ってきた。
前職からの友達で、数少ない同期なので何かと話しやすい友達である。
そして現在の私は退職し結婚して育児にバタバタして、友達は仕事と恋に奮闘している。
仕事の話なら少し職場の事情が分かる身として話を聞かせてもらったり、仕事の愚痴を言ったりできて話しやすい。

しかし、いざ恋愛話となると別である。

結婚マウントだと思われたらどうしようかと思ってしまう。

「結婚・出産しているから上」という意識が、こちらには全くない。
なんなら今の生活の愚痴やバカ話はいくらでも出てくる。
自慢できるような生活をしているつもりもないし、実際そんな生活していない。
でも、相手はどうだろう？と尻込みしていまう。
全く気にしない人もいれば、自意識過剰だろうとツッコむ人もいるだろう。
私も自意識過剰なのでは？とも思う。

けれど、結婚・出産の経験を語られると嫌な気持ちになる人もいると思っている。
例えば「先を越された」的に感じる人や、周りから言われてウンザリしている人、気にはしているけれど思うように行かずに焦っている人…。
友達は「先を越された」と思うようなタイプではないと思うので、可能性はその後の２つのような気がして、私は小さくなる。
もしかしてマウント取ってると思われる？考えすぎ？

皆さんが思う「マウント」って何でしょう？

自分より優位な立場である相手が悪意を持って発言すること。
これが私の解釈である。

では私の信頼しているネット上の辞書、「コトバンク」では下記のように説明されているのか

マウンティング（英語表記）mounting
翻訳｜mounting

デジタル大辞泉 「マウンティング」の意味・読み・例文・類語
マウンティング（mounting）
１（中略）
２ １の霊長類の行動から転じて、人が、自分が相手より優位であると示すこと。「親友だと思っていた相手から、学歴の話題でマウンティングされた」

出典　小学館デジタル大辞泉について　情報 | 凡例

マウンティングとは？ 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)

やっぱり、なんか悪意を含んで発言していそうな説明である。

セクハラとかと同じ感覚ではないだろうか？

「セクハラされた方が「された」と思ったら、セクハラしていると思え」
というのをテレビで聞いたことがある。

例えば、「彼氏いるの？」と聞いただけでセクハラ案件になるらしい。
それを聞かれただけで「セクハラされた！訴えたい！」と思うなら、おじさん達は若い子にどうやってコミュニケーションを取ればいいのだろう？
話すことも無く微妙な沈黙が流れる取引先での待合いの間とか、プライベートな話をしている中で流れ的に聞いただけとか…。
なんだか、ただただ聞いてみたら「セクハラだ！」なんて言われた本人が気の毒に思ってしまう。（発言者の日頃の態度とか、聞かれた状況とかもあると思うけれど…）
うっかりしたことは言えない。
なんだかスパイ映画に出てくるレーザー感知器を会話の中に張り巡らされている気分。
どのレーザービームに引っかかるか分からない。
発言された側にしか分からないレーザーは、フォージャー家のロイドさんにも、トムにも攻略できない罠だと思う。まさにミッションインポッシブル。

この罠が「セクハラ」から「マウント」に変わったら、更に厄介である。
マウント対象と一般的に思われるものが多すぎる。
結婚・出産をはじめ、学歴・所属する会社やグループ・持ち物・容姿…などなど。
考え出すとキリがない。
しかも、普段は気になってなかったことも、相手の心理的な状況次第ではマウントと捉えられ兼ねない。難しすぎる。

ここで持論にたどり着く

グルグルと考えてみた結果、ただの持論だけれどマウントだと思った側は「マウント＝嫉妬」なのではないかと思う。
自分では現時点で叶えられなさそうな事を、目の前で「良いでしょ？」ってヒラヒラさせられているような気分。
それに似ているような気がする。
だとしたら、私の考えていたことは傲慢な考えだと思う。
結婚・出産したからと言って、血のつながり関係なく複数人が同じ家で生活を送っているだけのこと。
特にお金持ちでもなければ、子供がやたら優秀なわけでもなく、自分は凡人どころかポンコツヲタクである。何一つ羨ましがられるようなことはない。
ただただ今の環境で生活を送っているだけなので、相手に過剰な配慮は傲慢なのだと思う。

ポンコツヲタクな上に傲慢…ただただポンコツ具合に拍車をかけただけの呟きになってしまった（汗）
お恥ずかしい…
私の座右の銘は「実るほど頭が下がる稲穂かな」であったはずなのに…。
反省します。