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私は真実が知りたい

 7月15日、赤木雅子さんの本「私は真実が知りたい」が発売されます。
「え、誰?」という感じですよね、きっと。
 森友事件で公文書改竄を命じられ、それを苦に自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さんの奥さんです。

 森友学園の事件、どんなだったか覚えていますか?
 幼稚園児に教育勅語を暗唱させたり、「安倍総理ガンバレ」と言わせたり、トンデモ教育をしていた塚本幼稚園(森友学園が経営)の籠池氏が、新たに小学校(仮称「安倍晋三記念小學院」)を建てようと土地取得を画策します。
 最初は難色を示していた国側ですが、籠池氏が安倍昭恵氏と近しいことを示すと手のひら返し。9億円の土地を1億円まで値引きして売却。

 「総理や総理夫人のオトモダチだったら国有財産を簡単に手に入れられるのか!」と国会で問題化すると、ブチ切れた安倍総理が「もし私や妻が関わっていたら総理大臣も国会議員も辞める!」と啖呵を切ります。

 これで慌てたのが財務省の官僚たち。映像・音声・公文書、安倍昭恵氏が森友学園に関わっていた証拠が山ほどあるのですから。
 安倍総理が「私や妻が関わっていたら辞める」と発言した2017年2月17日の翌日から、公文書の改竄作業が始まります。あったことをなかったことに。(土地を値引きしたことの根拠として)なかったゴミをあったことに。安倍昭恵氏の秘書(公費で秘書がつくけど、「昭恵氏は私人」と閣議決定)は海外に栄転。同志だったはずの籠池夫妻は逮捕して拘置所に…
 森友事件は本当にハチャメチャです。50年後の歴史教科書には「前代未聞の国家による犯罪行為」と書かれると、私は予想しています。

 そんな中、財務省のエライ官僚たちは一番エライ安倍総理を守るために忖度します。そして、エラくない公務員に公文書の改竄を命じました。
 末端で改竄作業をさせられた赤木俊夫さんはうつ病となり、自ら命を絶ちました。国会では「文書はすべて廃棄した」「記憶にございません」の虚偽答弁が繰り返され、政府の思惑通り、国民は徐々に忘れていきます。
 
 2018年、公文書改竄の証拠がでてきます。とうとう財務省も改竄の事実を認めました。しかし結果は全員不起訴。その後、論功行賞なのか口封じなのか、改竄に関わった官僚たちはことごとく出世していきます。

 2020年、赤木俊夫さんの妻の雅子さんが亡き夫の手記を公開し、森友事件の再調査を求める署名は35万筆を超えましたが、政府は「再調査しない」ことを決定しました。雅子さんは言います。「安倍総理と麻生大臣は、調査される側で、再調査しないと発言する立場にないと思います」と。
 そして、国を相手どって裁判を戦います。すごい勇気です。

 裁判は7月15日に始まります。
 その日に合わせて「私は真実が知りたい」が発売されます。
 私も真実が知りたいので予約しました。

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