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「みんなの学校」をつくる校長研修会―参加者の校長先生にインタビューしてきました!―

ご無沙汰しております。
はにわ情報局です。

以前、投稿した「第1回『みんなの学校』をつくる校長研修会ふりかえり」。

最終回にあたる第4回が、先日行われました。
今回は、研修会に参加されている校長先生にインタビューした記事を投稿します。

千代田区立和泉小学校長の村田悦子先生は、今年度が校長1年目。なんと、2019年2月に行われた初年度の校長研修会から参加いただいています。なぜ、参加されたのか? 参加してみて自分の中での考えの変化などをお聞きしました!

――初年度の研修から参加されていたのですね! 研修会に参加された動機を教えてください。

村田悦子先生(以下、村田):「みんなの学校」の映画をみて、木村先生から学びたいと思ったんです。初年度の研修会に参加した年に、ちょうど校長試験に受かりまして、校長になるにあたって、木村先生から学んだことを経営方針に入れたいと思い、参加しました。

――開催が3回目となる今年度の研修会に参加されてみていかがですか?

村田:今年度の研修会を経て、さっそく実行したことがあります。うちの学校は、校長室が職員室と離れているため「教職員の声が聞きにくいので、なるべく職員室にいこうと思います」と、前回の研修会で言いました。そうしたら木村先生から「校長室なんか誰かにあげて、ずっと職員室に座っとったらいいんよ!」とアドバイスいただきまして(笑)。職員室にもともと置いてあった小さい机に座るようにして、教職員のさりげない会話にも耳を傾けるようになりました。先生たちの話を聴きながら、「それが対話じゃない?」なんて口をはさんだりしています。

――職員室で何か変化はありましたか?

村田:うちの学校では、学級で困っている児童について学年をこえて共有する場があります。学級に大変な子がいるということは、その先生の指導力がないということではないから、全部伝え合ったほうがいいですし、それが先生同士の学び合いになるよという話をしています。それもあってか、職員室での対話が多くなった印象があります。

第1回から参加してみて。
――「子どもを変える」ではなく「周りが変わる」へ


研修会に初年度の第1回から参加されている村田先生。第1回から今までを通して、ご自身の考えの変化をお聞きしました。

村田:初年度の研修会では自分に向き合うことができました。今までは、学級経営がうまくいかなかったり、子どもが教室から飛び出したりしたとき、対処できない先生に対して「なんでもっとうまくやらないんだろう?」って、心の中ですごく責めていました。でも、責めていてもしょうがないって思ったんです。それはやめようと、研修会を通して思うことができました。

2年目の研修会では木村先生の「すべての子どもの学習権を保障する」という言葉を聞いたとき、「すべて」という意味を今まで理解していなかったなと思いました。「子どもたちはみんな、一人残らず学ぶために学校に来ているはずだよね」と、当たり前ですが思うようになったんです。そのときから、「学び合い」を大切にするようになりました。一斉授業だと、参加できない子が出てきますが、子ども同士の学び合いだと、もれずに学ぶことができると思ったんです。「学び合い」「誰一人取り残さない」は、今年度の学校の経営方針にも入れています。

そして、3年目の研修会(今年度)ですね。医療モデルと社会モデルについての講義が小国先生からありました。木村先生が今までやってきたのは、まさに社会モデルですよね。その人をどうにかしようとしたり、子どもに強く指導してもその人は変わらないから、自分が変わらないといけないと思うことができました。学級の中だと、その子が居心地よかったり、その子を学びモードにするためには、相手との関係性をつくらないといけないんですよね。要するに、周りが変わるということです。その子を支えるとか、お互いが学び合う関係になるとか。研修会の小国先生の講義を聞いてから、そのことをすごく意識するようになりました。

おわりに。


あっという間に最終回を迎えた校長研修会ですが、参加者の先生方がそれぞれの学校現場で新しいチャレンジをされている姿がとても印象的でした。研修会にご参加いただいた先生方、木村先生、小国先生、そして、今回インタビューにご協力いただいた村田先生、ありがとうございました!

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