連載2_ルソー『エミール』 先生になる前に読んでおきたい「教育古典」名言で迫る教育の本質
わたしたちの欲望と能力とのあいだの不均衡のうちにこそ、わたしたちの不幸がある。
言わずと知れた、教育古典における名著中の名著です。子どもには自然な成長というものがある。だから教育は、余計なことをしすぎず、その自然な成長に寄り添う「消極教育」であるべきだ。そんな主張をした教育書として知られています。
いま読んでも新しい、どこを切っても名言だらけの本書。引用した箇所以外にも、たとえば、「あれをするな、これをするな、あれをしろ、これをしろ、とばかり言われて育った子どもたちは