「通信制高校」について知りたい保護者のみなさんへ
私たち教育アカデミー高等部が通信制高校をスタートした2007年当時、全国の通信制高校は180校でしたが、2024年には280校を超えるまでに増加しました。それぞれの学校が独自の特色を打ち出しているとはいえ、どれだけ調べても「自分の子に合った学校を見つけるのは難しい」と悩む保護者の方も少なくありません。
私が日々の相談を通じてお伝えしているポイントなどを少しずつ整理して発信していきたいと考えています。
これから「通信制高校」を進路の選択肢として検討しているご家族に、少しでも参考になる情報をお届けできればと思います。
この内容は、マガジン形式で不定期にアップしていきますので、フォローしていただけると嬉しいです。
自分の子に合った学校の見つけ方
私たちがご相談に来られた方にお伝えしている「通信制高校の選び方」にはいくつかポイントがあります。
最初に注目すべきなのは、通信制高校には大きく分けて【全日制高校に近いタイプ】と【全日制高校とは異なるタイプ】の2つがあるという点です。
①全日制高校に近いタイプの高校
このタイプの通信制高校は、以下のような特徴を持っています。
・立派な校舎がある
・制服がある
・学年やクラスの区分があり
・時間割に沿った全体授業を行っている
・学校行事が豊富にある
このような学校は、全日制高校に通いたくないものの、「キラキラした高校生活」を求めているお子さんに人気があります。友達をたくさん作りたい、学校行事やクラブ活動に積極的に参加したいという生徒には、このタイプの学校が向いています。
②全日制高校とは異なるタイプの高校
一方で、全日制高校とは全く異なるスタイルの通信制高校もあります。このタイプは次のような特徴を持っています。
・学年やクラスの区分がない
・制服がない
・全体授業ではなく、個別学習が中心
・小規模で、学校らしさを感じさせない教室
【参考】広域通信制高校比較マトリクス
下記は広域通信制高校の特徴を縦横軸として比較図にしたものです。
実際には、どの高校も様々な生徒さんのニーズに合わせたコースや対応をしていますが、大まかな特徴を示しています。
お子さんのニーズや目指すサポート内容を比較して高校選びをしていただきたいと思います。
あえて「学校らしくない学校」を目指す教育アカデミー高等部
鹿島学園グループの多くのキャンパスは②の全日制高校とは異なるタイプに該当し、私たち教育アカデミーも、あえて「学校らしくない学校」を目指しています。
例えば、次のようなお子さんに向いています。
・小中学校での経験から「学校」というだけで行きたくなくなる
・全体授業では理解が追いつかず、自分のペースで学習したい
・「みんなで一緒に」という雰囲気が苦手
このように感じるお子さんが多い一方で、あまりにも小規模だと、社会に出ていく上で必要な「社会性」を身につける機会が限られてしまうこともあります。
無理なく馴染め、卒業までの道筋が具体的にイメージできる学校を選ぶことが大切です。
また、お子さんが心の調子を取り戻し、「人と繋がりたい」と思えるようになったとき、そのための環境が整っていることも重要です。
私たち教育アカデミーでは、そのようなステージを提供するためのプログラムを多数用意していますが、詳細についてはまた改めてお話ししたいと思います。
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