会社員か、フリーランスか
こんにちは!
前回のLive2Dアドカレから大きく間が空いてしまいました。
東京はあまり寒くない冬を越えて、そろそろ春が芽吹いてきそうですが、
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
僕はといえば、会社内で新組織が発表され
現在運営中のゲームでの役割は継続しつつ、
新しいゲームタイトルのデザインリーダーと、
デザイン部全体の組織運営を兼務することになりました。
いよいよもってLive2Dデザイナーとしての実務作業よりも、
マネジメント色が濃くなる一年となりそうなのですが、
今までも実作業ってほとんどしていなかったので、
もしかしたら、やることはほとんど変わらないかもしれません。
(いまだに加湿器の水すら変えられない僕にマネジメントさせるだなんて、
どれだけ人材不足なのだろうか……。)
さて、本題です。
「フリーランスになるか、ゲーム会社に就職しようか悩んでる」
最近、こういった相談を立て続けに受けました。
Twitterでもよく話題に上がりますよね。フリーランスvs会社員。
こういう時の論点って、「メリット」「デメリット」で語られるのですが、
僕はこの2軸で語られることに、とても違和感を覚えています。
なぜ、フリーランスもできるし、会社員もできる前提なんでしょう?
僕からしてみれば、同じLive2Dやイラストを扱うにしても、
フリーランスと会社員では必要なスキルも素養も異なる、
極端に言ってしまえば、別の職業だと思っています。
なので今回、フリーランス経験も会社員経験もある身から
それぞれの向き不向きな人物像について綴っていきたいと思います。
なお、これは僕個人の意見でしかありませんので、
それこそ僕よりも経験もキャリアの方には
「プークスクスwww」と笑われてしまうかもしれません。
ぜひぜひ、そういった方からご意見は
僕も勉強になりますので、お気軽にご指摘をいただけると嬉しいです。
口上が長くなりましたが、よろしくお願いいたします。
とまぁ、ここから先、すっごい長文を書いたわけですよ。
それはもう、読むのがうんざりするくらい。
ただ、読み返すと結局ここに行きつき、
それ以外の文章は本質をぼやけさせることになると気づきました。
なので、スパッと結論だけ書きます。
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◆会社員に向いている人
ゲームをデザインすることに意識が向けられる方
◆フリーランスに向いている人
自分のクリエイティブに真っ向から向き合うことにストレスがかからない方
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ゲームは映画、テレビ番組、小説などと違って、
双方向性のある、体験型のコンテンツです。
ユーザーの全ての行動がゲームとの対話になりますし、
対話から派生する体験は、ホットでエキサイティングでなければいけません。
例えば、素晴らしい1枚のイラストがあったとしても、
それがゲームデザインで達成したい体験と結びついていなければ、
ゲームでは使えない……という状況が発生します。
ゲームのコアコンセプトと理解し、
自分の制作しているクリエイティブが
ユーザーにとってどのような体験になるか、
それがゲームのコンセプトとずれていないかを、振り返り続けられる、
そういった素養が求めらると考えています。
一方でフリーランスの方は、ある地点までは(※)、
あまりそういった難しいことを考える必要は無いはずです。
なぜならば、発注される際に渡される「指示書」「仕様書」の段階で、
ユーザーに与えるべき体験の設計はほぼ完了されており、
指示書の内容を無視しなければ、ゲームとしての目標は達成されるからです。
※ 実績が出てくると、
ゲームの体験に関わる部分まで任されるようになるので
その時にはゲーム開発者視点を持たないと、大変苦労します
では、言われたものを作っていればいいのでしょうか?
それも極論を言えば間違っていないのですが、
これだけクリエーターと呼ばれる人が大勢いる時代に、
生き抜いていくことは難しいと僕は思っています。
大切なのは、設定されたルールの中から、
自分の個性が発揮される自由領域を見つけ出し、
ルールと自由領域のバランスを取りながら表現ができること。
非常に難しいと思いますし、ストレスも多分にかかってくると僕は思います。
「ルール」という言葉を使ったのですが、
ルールを作ることが得意か、ルールの上を走るのが得意か、
という言葉でも言い換えられそうですね。
これでも長文になっちゃったなぁ。
反省しつつ、これで締めとさせていただければと思います。
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