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絵本からのキラキラを浴びて

先日、久々に地元に帰ってきて、でも家族は予定入ってて朝からでかけて行っちゃっいました。暇だなーとなんかやってないかなと思い、色々探してると近くの美術館で絵本の挿絵の展示をやっていたので行ってみることに。

地元出身の方でかこさとしさんという方がいて、からすのパンやさんという作品が有名らしい。名前は聞いたことあるけど原作は読んだことなかったのですが、可愛らしいパンの絵がページいっぱいに書いてあったり、最後パン屋さんに大勢の色んなカラスが集っていく絵が素敵でしたカラス1羽1羽もよく見ると表情や装飾が違って、社会というのは色んな人がいて成り立っているんだよというのが、お子さんでもわかりやすく伝わるのじゃないかなと感心しました。


群衆で飛ぶカラスたちも1羽1羽違う顔

あと、刀根 里衣さんという方の作品も展示されていて、恥ずかしながら存じてなかったのですが、とても綺麗な色使いで魅了されました。特に「おもいで星がかがやくとき」という作品の絵が好きでした。青みかかった夜の野原を白いネズミさんが探索していく話なのですが、青の夜空に歩く白いネズミさんの色合いが映えて、特に最後付近の木登りして星の輝く夜空を見つめる絵が、自然の美しさと雄大さを感じるようでとても良かったです。夜空に輝く星々をみてると、そのときだけでも悩みとか不安とか忘れさせてくれる気がします。


他にも海外の絵本の作品の挿絵とか、立体物とかあって想像以上に見応えがありました。有名所だと「かいじゅうたちのいるところ」の絵や100万回死んだねこの造形物とか。チェコかどっかの作家さんの作品で、人間くらいの大きさのドラゴンの像があって、顔が金管楽器の先みたいになってる子が4匹くらい並んでいるのが面白かったです。この子達は炎を吐く代わりに音楽を鳴らすとありました。賑やかで楽しそうとか、なんかポケモンにでてきそうとか思ったり。

会場の出口には、県内図書館から貸してもらえた、展示されていている作品も含めて色んな種類の絵本が置かれていて、何冊か読んでしまいました。100万回死んだねこなんて、本書内容よりクソコラで見る機会が多かったので内容ほとんど忘れてました。改めて読み直すと、今まで嫌いなことばかりだったねこが自分が初めて愛した妻の死を見て、初めて悲しいという感情を得て100万回泣いてそして自分も亡くなるという、説法みたいな話だったのだなと思いました。もし早く愛に気づいていたら、100万回も生き返ることもなく逝けたのかもしれませんね。愛と悲しみを知ってもらいたくて神様が宿した奇跡(あるいは呪い)だったのかもしれない。



絵本の楽しさ、奥深さに触れることができて、なかなかいい休日の過ごし方になりました。親子連れも多く、お子さんもお父さんお母さん達も楽しめたのではないでしょうか。美術館久々に行きましたが、新しい発見や刺激をもらえて楽しかったです。また面白そうな展示していたら行ってみたいですね。それではまた。

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