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おと○っかからFFⅩプレイした話

先日、超今更でもあるのですがFINAL FANTASY10をクリアしました。そう、今年の春先に突如として流行した某MADから、ネタ元が知りたかったのが動機ですね。FFシリーズは昔8をしたくらいで、殆ど知らない、某MAD以外の知識だとキマリはなんか通れないらしいぐらいしかわかりませんでした。

というわけで、入り方が裏口入学みたいな感じですがFF10を開始する。OPが始まって、ワッカさんだ!ワッカさんがいる!とそれだけで面白がってる最低なスタートから始まる(後にこのOPが伏線だという事が本編でわかるのですが、その時は流石に笑えんかった。というかすみませんでしたという気持ちに)。
そして次々に出てくる「ここおと○っかさんで見たところだ!!!」と「知らなかったそんなの…」の応酬、徐々にワッカさんはじめティーダ一行達の旅路に夢中になっていきます。

ここ知ってる!とはしゃぎながらプレイしてましたね

ワッカ、遺跡になってるザナルカンドから来たとかいう謎の少年ティーダに対しても、面倒見のいい兄貴のように接してくれる顔を持つ反面、過去に因縁があるし、自分の(というか大多数の人々が)崇拝するエボンの教えに反してるとは言え、「なんでもアルベドのせいにするような~」\ワッカ!/天使ですが~を地で行く言動をしていく顔もあって、後に仲間になるリュックとの不穏な一幕はティーダじゃないけど、さっきまで仲良くやってたのにどうしちゃったんだよ!みたいな気持ちにさせられます。どの世界でも宗教観の違いからの争いは絶えないのでしょうか。

ここ知ってる!けど実は笑えるシーンではないのがMAD製作者の罠というかやるなあと感心したというか

しかしながら、ワッカも旅を続けていくうちに、本当にエボンの教えは正しいのか、アルベド族は機械を使ってるけど悪いやつじゃないのか…?というかエボンの老師達もまあいいじゃないですかとか言い始めるし、シーモアとかいうやつはユウナに結婚しようとか言い始めるし…と次第に自分の今まで信じてきたことが正しかったのかと疑問が湧いてきます。そして決定的になるシーモアの凶行があり、エボンの教えもあるが俺たちの召喚師であり幼なじみで守るべき存在、ユウナを助けることが自分の今やるべきこと、ワッカの物語が動き出していったんだと思います。リュックやアルベド族達への意識も変わり、終盤には心から謝ることができました。一方で自分の弟を始め、世界の恐怖と災の象徴である「シン」の正体もわかっていき、その答えに頭がこんがらかってきてもだからといってその関係者に苛立ちを言うこともありませんでした。一番つらいのはその関係者の人だというのがわかっているからですね。そういった優しい面は失わずに、でも器量が大きくなったのかなあとプレイしてて思いました。

有名なセリフだ!でもここ来るまでがシリアスでキツイ部分もあったので逆に笑わせてくれてありがとうワッカって感じでしたね(いや本人は至って真面目に怒ってるんだけどw)

ワッカを演じる中井和哉さんいわく彼は「普通の人」との評。プレイするとその意味がよくわかります。この世界の多くの人が信仰してる教えをもとに、日々の暮らしを営んでいる一人の男。教えがあったからプラスに働いた面もあるでしょうし、一方で教えに反する人たちには「なんだあいつら」と疑念をもったり、敵対しようとする。現実でも似たような人は多いと思います。自分だって昨日今日信じてきたり、当たり前だと思っていたことから逸脱しているような人や考えを聞いても「え、それ大丈夫なん?」と考えると思います。ただ、そこで今までの常識が本当に正しいのか、逆に空いての言ってることや行いは正しいのかと自分の頭で考えて決断することが大事なのかと思います。後々間違ってたなあとかもっとうまくできたんじゃないと後悔の念も浮かぶかもしれません、でも自分で考える、動く、それが大事なのではと思います。自分の物語は自分で切り開いていかないと駄目なのかもしれませんね。

教え一辺倒だったワッカも旅の果てでは自分の考えで動けれるくらい成長しました

今回はワッカさん中心に書いていますが、本編は他のメンバーも魅力的ですし(リュックかわいい、アーロンさんかっこいい)、主軸はボーイ・ミーツ・ガールだったり親子関係の話だったりと、わかりやすく普遍的テーマで作られているので多くのプレイヤーに刺さる話だと思います。PS2で出た当初は、プレイしてない自分でも「キマリは通さない」の言葉はよく聞きました。まさか令和の世にワッカが巨大ミームになるとは思いませんでしたがw
難易度も詰むってこともない、程よい難易度だと思います。話としてもゲームバランスとしても高品質な本作が、これは確かに売れるわ…ってプレイしながら思ってました。
初リリースが2001年(!?)ともう20年以上前のゲームですが、Steamや各コンシューマでHDリマスターとして出ていますので、今やってもそこまで古さとかは感じないと思います。某MADが流行った時Steamのセールランキングいきなり上位になって笑いました(自分もサマーセールのタイミングで今作Steamで購入しましたね)。ストリーマーもFF10やる人が増えて、ワッカ出るたびにはしゃぐのですが、何も知らない海外勢がなんでワッカ出る度盛り上がるのと困惑していたのもいい思い出です。

動機こそいい入り方ではなかったとは思いますが、こんなきっかけでもなければプレイすることはなかったと思います。スクエニと某MAD製作者達とエボンのたまものだな。
たまにはガッツリRPGのするのもいいものですね。
FF10、おすすめのゲームです。

リュックもそうだそうだと言っています


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