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おなかが空いた親子[霊子さんの心霊体験]

昔から霊が見えるという霊子さん(仮名)の心霊体験のお話です。
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聞いた話です。
ある有名芸人が、まだ売れる前、とても貧乏だったころ、おなかをすかしている子供とそのお母さんに会った。気になって話を聞くと、お金が無くてご飯が食べられないそうだ。なので、師匠からもらったばかりの5,000円札を差し出し、「これで何か買って食べてください。」と言ったそうだ。でも、お母さんは「いえいえ、頂くわけにはいきません。」と断ったそうだ。「気にしなくていいから。」とさらに言うと「それなら、それで何か買ってから、それをください。」と言われたそうだ。
なので、まずボロボロの靴を履いていたので安い靴を買ってあげた。そしておにぎりとパンを買ってあげた。「ありがとうございました。」と言われて別れた。2か月後、お母さんが幽霊になって歩いているのに出くわした。「わかりますか?」と声をかけると、お母さんの霊は、「あなたの気持ちに沿えずにすみませんでした。」と言って消えた。折角食べ物をもらったのに、生きていけなかったことを謝ったのだろう。
さらに何か月後かに、芸人自身が、しばらく何も食べるものが無く、おなかが空いて仕方なかった時に、知らないおじさんとぶつかって、道に倒れてしまった。おじさんは、「あんた、そんなにやせ細って、大丈夫か?死ぬんじゃないか?」と言った。
「今、ちょうどそこのスーパーで買ってきたので、これを食べなさい。」と言って袋をくれた。
袋の中身を見ると、あの親子に買ってあげたのと同じ種類のおにぎりとパンが入っていた。「こんなことがあるんだ。」と思ったそうだ。
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この投稿は、180話以上アップしてあるブログ「霊子の日記」からの抜粋です。

YouTubeにも「霊子さんの心霊体験」として投稿しています。


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