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地下道の幽霊[霊子さんの心霊体験]

昔から霊が見えるという霊子さん(仮名)の心霊体験のお話です。
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鹿児島の駅前には、路面電車が通っている。駅前から道の向かいに渡るのに、地下道がある。
私たちは里帰りするのに、フェリー乗り場に行くため、レンタカーを使用する。
子供たちもいて割引もあるので、タクシーとそれほど違わないのだ。
そのレンタカーの受付に行くのに、その地下道を通った。
少し暗い地下道は、子供たちも少し怖がっていた。
中を歩いていると、階段に真っ黒なおじさんが見えた。全てが真っ黒だったので、霊だとすぐに分かった。
子供たちには見えていないようだったので、早く渡ろうと、速足に歩いた。
メインの地下道から左に曲がると、少し狭くなり、さらに暗くなった。
曲がるとすぐに、さっきいたおじさんの霊が居た。
ヤバいなと思いながら、さらに速足で進んだ。
上に出るのに、エレベーターとエスカレーターと階段があった。
エレベーターは乗ってはいけない気がした。何かあっても逃げられないからだ。
エスカレーターに向かい、乗った瞬間に、上の降りる場所に黒いおじさんが立っているのが見えた。
このまま上るとかち合ってしまうが、だからと言って子供を連れて下にも行けない。「どうしよう、どうしよう、勘弁してよ。」と思っていたが、中段まで進んだくらいで「神様、私はどうなってもいいから、子供たちだけでもお守りください。」と心の中で祈った。
すると、落雷でもあったかのように、あたり一面が一瞬金色に光り、黒いおじさんが上半身と下半身にパッタっと切れた。
そして二つとも崩れ落ちてぼわっと消えていった。
「ありがとうございました。」と心の中で叫んで、外に出た。
レンタカーに乗ると、港で返しておきますと告げて、子供たちを後ろのチャイルドシートに乗せて、寝てていいよと言って出発した。
走っていると、ルームランプが、触ってもいないのにピカピカと何回か激しく点滅した。
いやだーと思った瞬間に、カシャンと音がして、鎧を着た私の守護霊のお侍さんが助手席に座っていた。
「さっき、切ってくれたの、あなたですよね。ほんとにありがとうございました。」と言うと、「かたじけない。」と聞こえた。


この投稿は、200話以上アップしてあるブログ「霊子の日記」からの抜粋です。

YouTubeにも「霊子さんの心霊体験」として投稿しています。


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