現在進行形のはなし 1

ああ、そういえば。と思った。唐突に。

今の恋人の話をしていなかった気がするし、今までしようとも思ったことがなかったのにちょっと残しておいてもいい気がするなぁって気持ちになったので、やってみる。

出会ったのはバイト先、お客さんと雀荘のメンバーとして。別の大学で歳は1つ上、身長は30センチくらい違う、性別も違う、そんな人。第一印象は、真面目そうな人だなぁ?くらい?当時は別の彼氏がいたわけで、特に仲良くなることもなかったんだけど。前の人と色々あったタイミングで花火大会に誘ったのが、確かわたしでそこから身体の関係になるのは割と早かった気がする。串カツ田中(当時は喫煙可能だった)で2人で飲んで、このあとどうしようかーみたいな話になった時。

「あそこのホテル、スマブラあるよ」
「あー、スマブラしに行くかぁ」

わけわからん、大嘘つき。という感じである。でもまぁセックスしよ!ってのもよくわかんないし、面白いのは好きだからいい思い出なんだけど。なーにが大乱闘やねん、大乱交やないかい(流石に2人きりでしたが)…とまぁそんな感じで2人にとっての最初の夜が産声をあげたのよね。そのあとくらいからかなぁ、彼が私のことを好きになってしまった(?)らしく、交際を申し込まれることが何度かあった。

「うーん、私次は女の子って決めてるから貴方とは付き合えない」

なかなかこうやって振られるひと、聞いたことないので彼にとっては災難だったなぁ、と思う。でも女の子好きなことも次は〜って話もしてたし?仕方ないよねぇ。それに、私目線はもうセックスしたんだから付き合う必要なくない?という気持ちもあり、暫くはのらくらと躱していた覚えがある。家にもなかなかいれなかったしなぁ(一緒に寝るともれなく欲に負けちゃうので) 何回目かの告白、確か横浜のラブホ街のあたり、かなぁ。

「あんさぁ…もうやることやったんだから付き合う必要ある?私はないと思う」
「嫉妬する権利が欲しい」
「ほえー……人を好きな時点で嫉妬してもいいっていうか、まぁせざるを得ないんじゃないのかね」
「その嫉妬を露呈していいというか、独占したい…?みたいな話だよ」

へぇなるほど、なるほど?となった。それでもやっぱり何を言われたところでそこそこに頑固な私。女の子と付き合うってのは譲れなかったんだろうなぁ。

「女の子と浮気していいなら、付き合ってもいい」

なーんていうわけわかんないかつやたら上からな条件を出して剰え飲ませたのは(飲んでくれたともいう)攻めたなぁ…っていう気持ち。未だにこの話は私が女の子と関係を持つたびに持ち出してるんだけど、最近この約束の更新が入りそうで困ってるところ。おうちの契約更新かよ、はぁ。

その条件が受け入れられたのと、相手の熱意に押されたのと、私も暇はしてたし寂しい夜もあったのでなどなどの色んな理由から、とりあえず付き合ってみてもいいかぁ嫌いじゃないし?てなわけで、クリスマスの夜に交際と相成ったわけだねぇ。

こうやって思い出すとなかなか愉快な滑り出しをしているな、とかなんとか思うけど、過去はいつだって綺麗に見えちゃうしあてにならないわねぇ。彼との話、面白い話も多分あるから書く気になったら書いていくことにする。とりあえずはここまで。

#今の話 #エッセイ

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