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京津畑日記 第36週 3月8日〜3月14日

改めまして、おばんでガス。2023年7月に広島県広島市から岩手県一関市に移住。そして自伐型林業地域おこし協力隊で来ましたMです。よき山守を目指しています。
それではどうぞ!


3月8日(金曜日) 作業道研修フォローアップ + 森林整備

バックホーを使用しての道作り。市民の研修生も一緒に行っています。
交代の間に津和野町地域おこし協力隊の中村春樹さんから伐倒の基本練習を教わりました。

受け口の入れ方

午後から第一ヘアピンの砂岩を入り口方向へ引き寄せながら、薄く撒く。地面を慣らす作業。作ってある路面を削ってしまわないように慎重に。

ガリガリ

夕方の時間を利用して、入り口付近の広葉樹のつる絡みを除去しました。写真を撮るのを忘れるほど熱中して行いました。チェーンソーのバーが挟まるなどミステイクもありましたが、経験を詰むことができました。楽しく清々しい気持ちです。

人がぶら下がっても千切れない藤つるの強度は、いったいどんな仕組みなのでしょう?他のツルをノコギリで斬ると、ダーダーと水が抜け落ちました。春ですね。

3月9日(土曜日) 作業道研修 + 伐倒

岡橋先生曰く
「バックホウでの抜根作業は、平泳ぎのように周りを削る。」
「下り勾配の道をつけるには、山側を掘って谷側と土の柔らかさを揃えること。そうすれば、谷側へ傾かないで安全。」

岡橋先生の話に皆さん真剣です
雪の舞うなか研修。美しい瞬間がたまりません。

使用する道具の使う前、準備不足、確認不足が怪我につながります。気をつけます。

伐倒方法は複数ある様ですが、津和野ヤモリーズ 中村春樹先輩の伐倒がとてもスムーズなので、この方法 ツッコミ斬りをまず身に付けたいと思います。
兎角、妄想や思考が広がりがちなMですので、虫眼鏡太陽作戦!(一点集中)の一環として自分の技を極めて行きます。

第一本目、結果は高すぎましたし、水平ではない。

追い口、伐倒方向はまずまず正確です
高くて間延びしておりますね


3月10日(日曜日) 作業道研修 + 伐倒

抜根するために固めた足元を崩します。
岡橋先生曰く
「自伐型林業で使用する3トン未満の小さなバックホウは、手間をかける必要がある。作った土台を壊して、再度整え作ることで壊れなくなり、安全な立地で作業が行える。」
「抜いた株は丸埋めすると法律、産業廃棄物違反です」
「橋本先生が行う土留めに使って半分出ているものは、セーフ。丸埋めは駄目。」

良い土が出てきました。上に撒いても良い土。

谷筋から、道の入り口と同じ大きさの石が出てきます。石を処理するための広場を確保しておかないと、道がスムーズに登れません。作業道2箇所目のヘアピンへ差し掛かりました。

ツッコミ斬り二本目。
伐倒をさせてもらいましたが、チェーンソーの混合油が途中で切れるなど段取りの甘さがあります。

木が細い(約18cm以下)とツッコミ斬りは向いていない様です。

突っ込む時に、つるまで切ってしまった様です。
追い口の高さはまずまず。受け口の水平角度とずれがあります。

3月11日(月曜日) 作業道研修 最終日

天候も恵まれ陽射しがあり作業道研修も進みました。
第二ヘアピンの作成。岡橋先生のお手本の後、研修生が交代でヘアピンを進めました。

岡橋先生による抜根作業
削っては手前に引く
またまた硬い層が出てきました
ガリガリゴリゴリ

岡橋先生から課題をいただきました。荒道を仕上げていく、7つのポイント。そのうちの一つ。

ガリガリを手前に引いてくる

岡橋先生曰く
「土砂を引いて、慣らす作業を繰り返し行うことで、バックホウの操作が上手くなる」

3月12日(火曜日) 集落の伐採下見

京津畑集落の私有林を伐採をします。伐採の先輩方が時間を割いて下見に来てくださいました。

「なんで京津畑は雪があるの?」

と言われて、驚きました。なぜ同じ一関市なのにないのか、逆に聞きたいです。笑

現場下見

3月13日(水曜日) 「継続可能な林業」オンライン

企画:天然住宅
講演:大場隆博氏 株式会社KURIMOKU

森を守れる家作りをするために
1、日本の木を使う
2、森と直接つながる
3、持続可能な林業

5トン以下の重機と馬、牛のハイブリット間伐施業。

広葉樹も50年以上で建築材料になる。

輸入材は、木についた虫を殺すため、カビが生えない様に科学薬品をかける。人を守る家が、人を不健康にしていいのか?

循環させていくために、
地域連携 + 異業種 + 地域外との経済活動
100年先へ続く、未来への教育

木を切る人 + 大工さんの知識(曲がり材の使用) + 造材

余すことがない財の利用、全て活用化できればオフグリットにできる算段。
小規模バイオマスの導入。CHPは85%の熱効率。 

後半の質問コーナー
施工方法を工夫すれば、薬で押さえ込むことはない。
使う側、住む側、作り手の良心ではないか。
自分たちが再生可能エネルギーを目指す。
山主と100年200年の想いを共有できるか。

3月14日(木曜日) 車整備、確定申告



午前中、軽トラックのエンジンオイル交換。
その後、確定申告書類の提出。

おまけ

作業道研修、確定申告が終わりひと段落。千厩まで、少し足を伸ばして小休止。


今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
来週は、釜石森林組合の取り組み、九戸へ山盛りの集会参加、民家の下草刈り、私有林の伐採作業など。

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

https://note.com/kyotuhata_r/


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