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イトメンを愛し、イトメンに救われた男

「イットメ~ン♪」でおなじみの、即席袋麺・カップ麺メーカーの「イトメン」を皆さんご存知でしょう。うそ、おそらく知らないでしょう。

イトメンは兵庫県たつの市っていうところの会社で、姫路より西、相生より東にあります。

今回は、イトメンのXキャンペーンに応募したら、なんと当たってしまったので、そのお礼をかねて、文章をしたためることにいたしました。決して、案件でも、「当たったらXとかで投稿してね!」とかの制約も一切ない、紳士な企業なのです。そう、わたしが好きで書いているだけです。

そしてイトメンの主力商品がチャンポンめん。わたしの地元、広島にはあり、大学から一人暮らしを始めたときは、よく仕送りのお米といっしょに入っていたものです

でも、正直全国区ではないと思う。ホームページにも販売地域について、以下のように書いていました。

名古屋、北陸以西で販売いたしております。
しかしながら、私どもの営業力が不足しており、兵庫県の南西部を除くほとんどの近畿圏、徳島県、高知県の一部、鹿児島県を除く九州のほとんどの地区では販売することができておりません。

兵庫県の会社なのに、近畿でもほとんど売っていない(京都でも見たことない)ってのが泣ける。

早よ言ってくれれば、いくらでも宣伝記事書くのに。でも、オウンドメディアとかブログはなさそう。(言ってくれれば作るよ?)

あんまり言っても営業チックになってしまうので、「なぜそれほどまでにイトメンのチャンポンめんを愛しているのか」。それをお話ししましょう。

ただ、恥ずかしながら、チャンポンめん以外の商品は知りません。(あるって言ってよ!)ので、そのへんはご容赦ください。

イトメンのチャンポンめんの思い出

あれは、わたしの人生初めてにして、唯一の入院をした4歳のときのこと。
キッズだったわたしは、やたら風邪をひいたり熱を出したりするタイプで、毎週耳鼻科に通っておりました。そんで待合室でおたふく風邪やら風疹やらはしかやらを、他のキッズからもらってしまい、顔がやばいくらいパンパンになり、看護師さんに「ヒエッ!」と言わしめたほどの逸材だったそうです。

風邪をやたらとひくので、今でもそれが主流の治療法なのかは知りませんが、「扁桃腺を切る」っていう手術をするために入院をしたのです。大体1週間ぐらい。

手術後は、声が出せず、食事の制限もあるなか、何日かしたときにやっと食べられたのがイトメンのチャンポンめんだったのです。

袋麺じゃなくてカップ麺タイプ。今調べたところによると、チャンポンめんのカップ麺は1990年9月発売。わたしが今38歳で、入院が4歳なので、まさに新発売されたあたりに食べたことになりますね。もしかしたら人生で初めて食べたカップ麺の可能性もありますね。それ以来、わたしの中ではイトメンのチャンポンめんは特別な存在なのです。

うちの母もこの話を覚えていて、つい先日もお米といっしょにチャンポンめん(袋麺)が送られてきました。

ありがとうお母さん、ありがとうイトメン。

イトメンのチャンポンめんの魅力:キャラ編

公式HPより

まず、注目いただきたいのはイトメンのキャラ。上の画像でいうと左下の、ではなく、イトメンと書いてあるところの左にいるやつ。

この子です(公式サイトより)

ここで皆さんの正直な感想を代弁しましょう「え、なに、、これ。虫?(キモッ)」ではないでしょうか。当たりでしょう。この、バレリーナのような新体操選手のような軽やかな舞を披露しているキャラは「トンボ」モチーフのキャラでございます。イトメンがある、たつの市が童謡の「赤とんぼ」の作者の出身地らしいことに由来しているそうで。ちなみに名前は「とびっこ」。かわいいと言えなくもないけど、夜中に出会ったらダッシュで逃げます。

イトメンのチャンポンめんの魅力:味編

本題に入って、食べ物なんだから味の魅力をお伝えしましょう。イトメンのチャンポンめんは、何味かと言われると、原材料的に実際そうなのかどうかは分かんないけど「あっさりとんこつ」って感じです。そして、特筆すべきなのは、具です。

チャンポンめんには、乾燥させたエビとかシイタケが入っています。具ではあるんですが、小さいので100%、すべてが底に沈みます。だから食べられるのは最後です。ただ、このエビやらシイタケやらが「めちゃくちゃいい味を出しています」いや、正確には「出汁を出している」かも。

普段ラーメンの残ったスープは捨てる派の人は、このチャンポンめんに限っては損をします。だって具が底に沈んでいるから。具を食べずにフィニッシュするのはもったいない。そんでもって「この具がメチャクチャうまい」のです。

たかが乾燥エビ、乾燥しいたけです。しかも小さい。でもこれが大事。今日も食べたんですけど、珍しく麺を食べたところでお腹がいっぱいになったので「スープは捨てるか」なんて1年に1回あるかないかの出来事があったんですが「あ、やべ、具が底にあるんだった」って、気づいて完食しましたもんね。

ちなみにあっさり味のスープなんで、何を足しても合います。野菜でも米でもうどんでもいけます。鶏肉とかもいいでしょう。ひとり暮らししてたときは鍋にいろいろぶちこんで、ラーメンとしてではなく「鍋」として食べてた気がします。野菜入れると薄くなるんで2袋使って。ほんと何入れてもOKです。ちなみに餅を入れると底にたまった乾燥しいたけやらエビが、くっつくので、「さすがにスープ全部は飲めんわ」って人は餅を入れてもいいかもしれません。逆に麺が食べきれなくなるかもしれませんが。ちなみに、麺にも餅はくっつきます。

これからもチャンポンめんを食べていきます。皆さんも見かけたらぜひ。

公式サイトより

そして最後にひとつ。このパッケージをご覧ください。

「あっさりした味覚」? イトメンさん、僭越ながら味覚は五感の1つでして。あっさりした味覚は、「あっさりとした味わい」ということが言いたいのは分かります。文字スペース的にもギリギリだったことがうかがいしれます。

でも、「あっさりとした味覚」だと、例えば「ぷにぷにして気持ちいい触感」とか、「夕焼けのような視覚」とかみたいな感じで、ちょっと表現としては誤りなんじゃないかなー。
「このラーメンの味覚はあっさりしています」って言わないですよ・・ね?

そう、こういうところもライターで校正者でもあるわたしにご依頼いただければ、隅から隅まで見ますよ!ぜひ。なんて。

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