カメムシの徹底駆除を

今年は各地でカメムシが大発生している。
カメムシは臭い匂いを出すので不快害虫とされるが、ほとんどの農作物の若い実の汁を吸い取り、深刻な農業被害を引き起こす、農業害虫である。

冬になり、越冬のために家屋に侵入してくるようになる。このまま大量のカメムシが家屋に入って越冬すれば、来年の春、再び大発生するのは間違いない。

カメムシは、東アジア、アメリカなど北半球に生息する。南半球には生息しないとされるが、ニュージーランドでは日本から輸出自動車に侵入していたカメムシが原因で深刻農業被害が出た。ニュージーランドは、北半球からの輸入品にカメムシ燻蒸を行っている。それほどまでに農業被害を与える害虫がカメムシである。

しかしカメムシは呼吸器を閉じることができ、殺虫剤も5分程度かけ続けないと効果がないらしい。各地のホームセンターなどで売り切れているカメムシ専用殺虫剤も、長時間噴射が必要で、1本の殺虫剤でも数匹のカメムシにしか使えない。

私も駆除したが、アルコールをかけてもなかなか死なず、熱湯をかけても動き出した個体もあった。よくある殺虫灯では、感電死して大量に捕獲される。しかし死んだ時に、匂いとともに油を出すので汚れたり、滑りやすくなったりする。以前は泡状の殺虫剤があり、包んで手を汚さず捨てられるものも開発されていた。これはカメムシに向いている。殺虫剤会社も再販して欲しい。

殺虫剤に難ありなので、ペットボトルに洗剤を入れた水を入れてそっと捕獲するのが確実そうだが、今年のような大量発生では焼け石に水である。

根本的には、害虫駆除のように生態を研究して生殖しないようにする必要がある。あらゆる農作物に害があるので、単なる不快害虫として扱うのではなく、農業害虫として駆除して欲しい。


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