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芸術の秋 〜デザイン学部4年生展覧会レポート〜

こんにちは。広報グループHです。

今回は、先日訪ねたグラフィックデザインコース4年生の展覧会が恰好良かったので、ご紹介したいと思います。ちょっと長いのですが、よければぜひ最後までご覧ください。

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会場は京都河原町三条にあるMEDIA SHOP。在学生も卒業生もお世話になっている、お馴染みのギャラリーです。在廊していた出展者のふたりにいろいろ話を聞かせてもらいました。

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谷許日菜子さんの作品は、「意図的でない副産物」をテーマに制作されています。たとえば果物やお菓子の絵を描くとき、彩色するために混ぜ合わせたパレットの色。チェックや水玉の模様を描くとき、下に敷いていた紙……。そういったパーツが組み合わされて、布へのプリントや箔押しなど、さまざまな表現方法でかたちになっています。

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無邪気であどけない線はひとつひとつに個性があり、まるでダンスをしているよう。見ているとうきうきしてきます。

ちなみに2枚目と3枚目の写真は同じ作品。谷許さんの作品は、はじめから狙って何かを描くわけではありません。この作品も後からタイトルがつけられています。大の犬好きだという谷許さん、できあがった作品を見て浮かんだ情景「Dog Run」をそのまま作品名にして、仕上げていきました。確かに、犬たちが走り回っている感じ、する!(ちなみに、わたしはチャウチャウと、グレートピレニーズが好きです)

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続いて奥のほうに進むと、左手には江口夏葉さんの作品があります。
複雑でスタイリッシュな作品は、自分で撮った写真を反転させたり、組み合わせたりして独自のビジュアルを生み出しています。

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作品の雰囲気からさぞかしクールな人なんだと思いきや、めっちゃ気さくな江口さん。写真も実は、スーパーのチラシだったり、肉売り場コーナーだったりします。完成した作品は異世界に迷い込んだような非日常的な印象なので、身近なモチーフが使われていてびっくりしました。

江口さんの作品は、印刷から仕上がりまでに工夫が重ねられているのも特長です。別々の素材に印刷して組み合わせたり、さらに切り抜いたりといった、手が込んでいて複雑な工程について「めっちゃ簡単ですよ!」と明るく説明してくれました。楽しんで制作している気持ちが伝わってきます。
出来上がるまでに何度も手が加えられているからこそ、奥行きがあるんですね。

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会場には、ふたりの他にも3人の作品が展示されています。どれもこだわりを持って制作されていて、本当に見応えがあるので、ぜひ実際にチェックしてみてください。グラフィックデザインコースの学生はもちろん、他の学部やコース生でもいい刺激になると思います。

展覧会は当初の予定より延長し、10/10(日)までになりました。同日開催しているオープンキャンパスに来てくれる方は、その後に行くのもおすすめですよ。

みなさんの卒業制作が楽しみです!


おわり