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精華の授業ってどんな感じ?1年生の授業を覗いてきました(芸術学部・デザイン学部・マンガ学部)

こんにちは。
広報グループUです。

突然ですが、最近読んで面白かった本は『国道3号線: 抵抗の民衆史』(著:森 元斎、発行:共和国)です。九州を縦断する国道3号線に沿って、水俣病や八幡製鉄所で起きた労働争議など近代の民衆史を掘り起こすニッチな1冊。歴史専攻の人に特におすすめです。

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さて、4月5日から授業が始まって10日が経ちました。あっという間ですね。この間に、いろんな授業を覗きに行ったので、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部の1年生の授業の様子を紹介します。

(1)芸術学部

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芸術学部の1年生は、洋画、日本画、立体造形、陶芸、テキスタイル、版画、映像の7つの分野から興味のあるものを選び、体験を通じて2年次以降の専攻を決めていきます。「絶対にこの分野!」と決めて入学したけど、後々変更したという意見もよく聞くのがおもしろいところ。

各分野の1回目の授業では、立体造形はノミを使った木彫、日本画は植物画の模写、陶芸は土びねりに取り組んでいました。
立体造形の吉野先生が「木の年輪に沿って削ると割れるから、流れに反して削るんやで。やってみな分からんと思うけど。」と指示してました。たしかにやってみな分からんけど、聞いてるだけでも「へえ~」って思います。

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学部共通のデッサン授業も。思い思いの場所で植物を描写していました。
のどかですね。

(2)デザイン学部

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デザイン学部グラフィックデザインコースは、文字のレイアウトと色彩構成に分かれて授業を行なっていました。A~Zまで書かれている紙を切りぬき、文字間や配置を微調整しながら、文字配置を感覚的に学びます。
昔のデザイナーって、こうやって手作業で「版下」と呼ばれるレイアウト用紙を作ってたんですよね。パソコン作業に慣れちゃうと、とんでもない細かさ。

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色彩構成はオリジナル教材「セイカ色紙」を使用して、好きな色の組み合わせを探していました。作品は無地のトートバッグにプリントして、持ち帰って使える世界で一つのオリジナルバッグに。

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プロダクトコミュニケーションコースの1回目の授業の内容は、カッターで鉛筆削り。
「え、簡単では…」と、侮るなかれ。小刀で「完全な円錐」にするのって実は難易度が高いのです。「向きを変えて見たらバランスが歪んでるのが分かるよ」など、厳しい指摘を受けていました。
微々たるズレが完成度に大きく作用する分野だからこそ、1年次の修行が重要なんですね。がんばれ!

(3)マンガ学部

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マンガ学部ストーリーマンガコースは、過去の記事でも紹介したとおり、ペンで平行線を引く練習をしていました。野球や剣道の素振りのように、マンガの筋肉を鍛えていました。私が真横を通っても、誰も顔を上げない集中ぷり。

これまで紹介してきた芸術学部、デザイン学部、ストーリーマンガコースの授業は、とても実践的なものばかり。まずは身体で感覚を掴むことをめざして、体験しながら道具の使い方やデザイン感覚を身につけていく内容でした。

唯一印象が違ったのは…

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マンガ学部新世代マンガコース

第1回目の授業では、人体の描き方を学んでいました。描き方のポイントをアニメーション資料を用いながら説明。
「肩と首の大きさによって、胴体の大きさが変わってくる。頭身を小さくするには肩と首を小さく描くこと」「ふくらはぎの高い位置に膨らみを持ってくると、足がすらっと長く細く見える」など、要点を理屈で教わっていました。
とても分かりやすい説明で、聞いているだけで自分も絵が描けるようになりそうな気持ちに…。

いずれもプロのマンガ家を目指せる、ストーリーマンガコースと新世代マンガコース。でも教え方は全然違って驚きました。
共通していたのは、どちらの授業もおもしろい!というところでした。

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覗きにいく先々で新入生の熱意を感じて、一緒に学びたい!という気持ちになりました。自分が学んでいた●年前を思い出します(授業をさぼっていた後悔も含めて)。もう一度精華生になりたいなー。

今度は新設した学部、国際文化学部やメディア表現学部、そして上級生の授業を覗きに行ってみようと思います。
(後ろから覗き込んでても無視してね)

それでは。