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京都国際マンガミュージアムで読書の秋を過ごそう

皆さん、京都精華大学広報グループのGです。
日中はまだ汗ばむ暑さですが、朝夕は過ごしやすくなりました。
京都で過ごした初めての夏は噂通りに暑かったですが、川床料理を愉しんだり、下鴨神社で冷たい神水に浸かったりして、いい思い出になりました。

8月上旬に、中国人の知り合いが京都に遊びに来ました。
「どこに行きたいですか」と聞いたら、「国際マンガミュージアム」との回答でしたので、改めて京都国際マンガミュージアムの海外での高い人気に気づかされました。

メインギャラリー


マンガ万博

京都精華大学と京都市の共同事業である京都国際マンガミュージアムは、海外のガイドブックやウェブサイトでも多く紹介される人気スポットです。

中国では、「ミュージアム」は「博物館」と訳されていますが、日本では「博物館」とも「美術館」とも訳されています。それとは別に図書館という役割もあります。大英図書館が大英博物館の中にあることを思えば、ミュージアムと図書館も近い存在です。マンガ博物館でもマンガ美術館でもマンガ図書館でもない、マンガミュージアムという名称が、制度的な境界をうまくぼかしているため、ここはマンガ文化の博物館であり、マンガをアートとして体感できる美術館であり、マンガを読むことができる図書館でもあり、何でもありの自由が生まれています。

これまでに何度も京都国際マンガミュージアムを訪れましたが、いつ来ても木造の建物が心地よくて落ち着きます。昭和初期建造の元・龍池小学校校舎を活用し、当時の佇まいを残していますので、使い込まれた木の床や石づくりの階段など、小学校らしさが今も残っています。

元小学校の面影が残る階段に座っても、外の芝生に寝転がって読むのもおすすめです。「マンガを読むと先生に怒られた」学校が「マンガの伝道師」に変身しています。

マンガミュージアムの一番の見どころは何と言ってもマンガやマンガに関する資料の所蔵数の多さ。その数なんと30万点以上!明治時代の雑誌などの歴史的に価値のある資料、世界の名作マンガなども保管されています。

1970年代以降に発行されたマンガ単行本を中心とする約5万冊が、館内の壁中に広がる書架「マンガの壁」に配架されています。「マンガの壁」を一直線に並べると、総延長は約220メートルで、131メートルの京都タワーよりもずっと高くなります。

マンガの壁

マンガ本を自由に手に取り、館内のどこでも好きな場所で読み、おしゃべりができます。
館内を散策すると、立ったり、寝そべったり、座りこんだり……と、来館者たちは思い思いのポーズでマンガを読みふけっています。

重厚な小学校のつくりが、その親しみやすさとともに利用者に特別な空間というイメージをもたらしています。館内のどこかに自分の快適な場所がある、そんな空間であることが年間30万人、累計400万人以上の来館者を呼び込んでいます。

さらに驚くべきは、地下の収蔵庫に、江戸時代の戯画浮世絵や明治から昭和初期までの雑誌、戦後の貸本などの歴史的に価値のあるマンガ資料、あるいはマンガ雑誌のバックナンバー等、約25万点の資料が収蔵されていることです。

地下収蔵庫

通常は入ることができない閉架図書用の収蔵庫ですが、6月末の職員研修で、『中国四大名著』の首と位置づけられる『紅楼夢』のマンガを発見しました!その時の驚きと感動は言葉に表現できないほどでした。さすがに「国際」ミュージアムです!

地下収蔵庫の整理・目録化作業が完了した資料は、「研究閲覧室」で読むことができます。
研究者でない方でも、18歳以上であれば、登録して利用することができます。

研究閲覧室

一冊でも多く皆さんに読まれるよう、マンガミュージアムのスタッフは日夜収蔵庫で発掘作業をしています。

「研究閲覧室」の司書がマンガ探しのお手伝いをされますので、「昔読んだマンガをもう一回読みたいけどタイトルを忘れてしまった」という方が相談に来られることもあるそうです。探しているマンガがある人は、ぜひ相談に行ってみてください。

年齢や人種を問わず読者を感動させる、文字とビジュアルの間にあるマンガには、マンガにしかない魅力があります。目を輝かせてマンガに夢中になる子どもたちや外国人の旅行客を見ると、日本のマンガの求心力に、改めて驚かされます。

皆様も京都に来たら、ぜひ京都国際マンガミュージアムを訪ねて、日本文化のひとつであるマンガを手に取って、読書の秋に浸ってみてはいかがでしょうか。在学生は学生証の提示で無料で入館できます。夏休みの予定に加えてみてはいかがでしょう。