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「アートをやる」ってどうするの?

こんにちは。広報グループHです。
いよいよ寒くなってきましたね。

今回は、展示コミュニケーションセンター主催の特別イベント「アートをやる」をご紹介します。

京都精華大学には、芸術系はもちろん、文章や現地調査など、さまざまな表現・研究活動に取り組む学生たちがいます。このイベントは、その幅広い活動について、表現方法などの悩みごとにどう向き合えばよいか、専門家に個別相談ができる!という取り組みです。

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協力してくださったのは、インディペンデントキュレーターの長谷川新さん。会場は、食堂の2階です。みんなが思い思いに過ごしている、憩いのスペースです。相談中の様子を、許可をとって聞かせてもらいました。

「……ああ、いまは青いごはんがブームだからね。……」

何の話?!と思いつつ、相談中は邪魔できないので、終了後にどんな話だったか聞いてみました。

相談者はデザイン学部イラストコース3年生の出口さん。最近は、おにぎりをモチーフとした作品を描いています。(ちなみに出口さん、海苔が巻かれた三角形のシンプルなおにぎりを愛しているそう)

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イベントの存在は、在学生向けポータルサイトの掲示板で知ったといいます。せっかくの機会なので、これからの制作活動について、どんな路線でいけばよいのか相談してみようと思って参加したとのこと。

実際に長谷川さんと話をしてみて、制作テーマについて、理由を突き詰め関連情報をもっと深めたい、と意欲が強まったそうです。「おにぎりの起源はいつ、どこで、どう発生したのか」「自分はなぜこの形に惹かれるのか?」などですね。青いごはんブームの話は、その一環でした。

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※ちなみにこの絵画作品は表面がちょっとでこぼこしているのですが、「おにぎりを買ったレシート」がたくさん貼られているそうです。面白いな〜!

夕方からは、全学部生に向けてレクチャーを行っていただきました。「たとえば今日着て来た服、送ったLINEのスタンプ、それらもすべて『表現』なのです」と語る長谷川さんは、キュレーターとして、できるだけ多くの表現を残していくために活動されています。レクチャーでは、ほとんどの表現が残らずに消えていったり忘れられていったりするなかで、ご自身がどのような活動を行っているのか実例を示していただき、自分の表現をかたちにしようとしている学生たちにとって大変参考になる内容でした。

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個別相談は想定以上の申し込みがありました。朝の11:00に開始し、レクチャーを含めてイベントが終了したのは18:30。日が沈み、岩倉はもう冷蔵庫並みの寒さでした。

長谷川さん、お忙しいなか本当にありがとうございました。
そして今回相談した(あるいはレクチャーを聴いた)在学生・卒業生のみなさん、新しい表現活動を心から楽しみにしています!


おわり