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セイカで学ぶ素敵な留学生たち①

こんにちは。
京都精華大学広報グループのNです。

現在、セイカには、世界20の国と地域から、
大学院を含めると1,000名を超える留学生が学んでいます。

色々なバックボーンを持つ留学生のみなさんに、少しお話を聞いてみました。

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人文学部2年生のゴ カクン(呉 嘉鈞)さん。
中国・香港からの留学生です。

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人文学部では、3年生の前期に、各自の研究テーマを現地で調査する「フィールドワーク」が必修授業としてあります。
ゴさんは、NGOやNPOによる野生動物や自然保護活動に強い関心をもっていらっしゃいます。「フィールドワーク」では、ニュージーランドのNGO、NPOについて調査をしたいと考えています。

調査地をニュージーランドに選んだ理由には、自然保護活動が進んでいること、高校時代に3年間、留学していた経験があります。羊をはじめ動物たちや自然に囲まれた高校生活を送りました。

「なぜ日本に?」と聞くと、子供のころの思い出を話してくれました。
幼いころ、ポケモンが大好きだったゴさんは、家族旅行で日本のポケモンセンターを訪れ、感激のあまりに将来は絶対に日本に住む!と思ったそうです。
また、お姉さん(中学生で独学にて日本語能力試験のN1取得!)が日常的に日本の音楽やアニメを流していた影響も大きかったとのこと。

高校卒業後、ニュージーランドで進学するか日本に来るかを悩んだ末、子供の頃からの夢をかなるため、来日を決意しました。日本語学校で大学受験準備をしているときには、マンガやイラストを描く芸術系に進むか、環境保護など、社会について学べる人文学系に進むか、ここでも大きく悩んだそうです。結局、将来の選択肢を広げるため、人文学部に決めました。

ところが、大学に入学してすぐ新型コロナウィルス感染拡大の影響で、遠隔授業が決まりました。出会いがない、先生とも授業以外で話せない、期待していた大学生活を送ることができず絶望しました。

そんな彼を救ったのが、文鳥の「ホネちゃん」です。

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遠隔授業が決った直後にペットショップで出会いました。ホネちゃんは、彼の癒しでした。今も癒しだそうです。めちゃかわいい。

秋から対面授業がはじまったあと、ゴさんは精力的に動きました。
いろいろな先生の研究室を訪ね人文学部・国際文化学部の活動を担う「CASA」や、京都の郊外の町の魅力をさがすサークル「京北宇津宝さがし会」にも参加しています。

将来は、日本のNGOやNPOで、もしくは語学力(日本語、英語、中国語、広東語を操ることができます)を活かした仕事をしたいと夢を語ってくれました。

最後に学内で写真撮影をしていると、通りがかりの先生から、「今日も、半そで、半ズボンか!?」と声をかけられていました。
南の国の出身にもかかわらず、ものすごい暑がりのかれは、基本年中半そでと半ズボンだそうです。ただ、周りの人が心配するので12月から2月までは、長袖と長ズボンを着用しているとのこと。「本当は暑いんですけど。北海道生まれみたいですね」と爽やかに笑っていました。

とてもやさしいです。

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次に紹介するのは、芸術学部で学ぶノルウェー出身のニルセン テア ラーセンさん。1年生です。

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日本への留学を決めたのは、高校2年生の時でした。
子どものころから、日本や中国の文化を紹介する本を読んだり、日本のマンガを読んで日本に興味を持っていたそうです。イラストを描きたいと考えていました。

日本語学校時代に知り合った精華の先輩が、大学の良さを紹介してくれ、精華大学を第一志望に。キャラクターデザインやイラストコースなど、いろいろなコースを迷いましたが、オープンキャンパスや入試を受けながら、最終的に芸術学部に決めました。

決め手は、いろいろな技法に挑戦でき、そして2年生から専攻を選ぶことができるということ。

「兎に角、なんでも挑戦してやってみたいのです」とほほ笑むテアさん。
今一番好きな授業は、基礎演習。芸術学部の7つの専攻から、1クオーターづつ、興味のある専攻の技法を学べます。
テアさんは現在、テキスタイルと洋画を選択中。テキスタイルではフェルトを使って、植物からインスピレーションを受けた造形を取り入れ、纏うものを制作するというもの。
いろいろな試行錯誤が楽しいと語ってくれました。
一方基礎実習の体幹教育は、すごく考えさせられる授業で、アイデアを出すのに時間がかかり課題をこなすのが大変だけど、ためになっていることが実感できるとのこと。

「休日は何をしているの?」と聞くと、友達と遊ぶとのこと。
クラスメイトだけでなく、先輩や他学部の学生にも友人がいるそうです。
それ以外は散歩。35ミリフィルムのカメラを持って、まだ行ったことのない場所や、有名ではない街角を彷徨うように歩くのが趣味だそうです。
いままでで面白かった場所は、合格祈願のために訪れた北野天満宮近くの「妖怪ストリート」。手作りの妖怪が店先に飾ってあり、とても面白いと思ったそう。

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お散歩中に出会った風景(テアさん撮影)

活動的なテアさんの悩みは、時間がいくらあっても足りないこと。
芸術や美術の歴史を勉強したいし、博物館や美術館、文化財であるお寺や神社にも訪れたい。
日本の平安時代や江戸時代の知識を身につけたい。
マティスのフォービズムにも興味を持っているので、深く知りたい。
やりたいこと、挑戦したいことが山のようあるとのこと。

そんなテアさんが、学内で一番時間をすごす場所が、流渓館下。
落ち着いて制作したいとき、アイデア考えたいときに、ここで作品づくりに取り組んでいるそうです。

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セイカで学ぶ留学生は、それぞれ強い思いを抱いて来日した魅力的な人ばかり。
是非、みなさんも、クラスメイトに話かけてみてください。

お話を聞かせてくれたみなさん、ありがとうございました!