見出し画像

京都精華大学展2022をお届けします。(芸術学部)

こんにちは。広報グループのKです。

京都精華大学展は16日から20日までの5日間、開催しています。ちなみに今年度も、事前予約制による入場数の制限・手指の消毒、検温・各会場の換気などなど、感染症対策を十分に取りながらの開催です。開催期間も折り返しましたが、今回は芸術学部の展示の様子を少しお伝えしようと思います。

芸術学部は、洋画・日本画・立体造形・陶芸・テキスタイル・版画・映像の7専攻あります。

まず一番最初に向かったのは7号館。主に洋画や立体造形の教室があります。

1階には木工室など、大きな素材を扱う部屋があり、立体造形らしい雰囲気が感じられます。展示場に近づくと何やら音楽が、、、

画像1

画像2

「ふれ!ふれ!ストロー!」という、ストローをモチーフにしたインスタレーションが展示されていました。この展示のために作られたストローの応援ソングが流されていて、ゆるーくもあるのですが、元気が出るようなメロディです。なんでストローなのかな?と作者の山本夏綺さんに聞いてみたら、フィンランドへ交換留学に行ったときに、タピオカミルクティーを作ろうとしたらタピオカは買えるのにタピオカを吸う大きなストローがなかなか買えなかったらしく、その時にタピオカミルクティーの本質はストローなのでは?と感じたことからストローにのめり込んでいったそうです。

続いてそのまま3階へ行くと、洋画の展示です。

画像3

画像4

作品一つ一つに込められた思いが、鑑賞する人の心を揺さぶります。

洋画と同じく普段制作として使用している日本画は5号館で展示を行っています。行ってみると、珍しい光景が。

画像5

コロナ禍ということもあり、大勢での講評会ができないので、個別に作品の講評を行っているようです。制作者のプレゼンから作品の講評までをご一緒させていただきました。

作者の田路玲香さん曰く、この数年、家族に関係するライフイベントを経験する中で、家族っていったい何なんだろう。と考えテーマにした作品だそうです。講評された小西先生と雲丹亀先生からは、「みんながほほえんでいるね。なんでなの?」や「家族相関図のようだね。これからいろんなライフイベントを通じて家族というもの見方を深めていってほしい。」といったことを話されていました。皆さんももしかしたら講評の場に巡り合えるかもしれません。

同じく5号館では陶芸の展示も行っています。

画像6

画像7

室内のライトを調整し、いかに作品が美しく見えるのか工夫がなされています。作品は教室内に展示されているものもあれば、建物内にあちらこちらと展示がされており、歩いているといきなり作品に巡り合えます。そんないきなりの出会いも学内展示の醍醐味だったりします。

続いては5号館のお隣にある光彩館。テキスタイルです。

画像8

彩り豊かに染められた作品がズラリと並んでいます。

私の中で一番気になったのが、こちらの作品です。

画像9

作品を見ているとちょうど作者の浜島彩絵さんがいたので、作品についてお聞きしました。作品タイトルは「XIX.THE SUN」。タロットカードからきている名前だそうで、前期には「XIX.THE MOON」という作品を作られていたそうです。コロナ禍で不安な日常を表したMOONに対して、今回の卒業制作ではそれを乗り越えるという思いが込められています。この青は空をモチーフとしていて、中に入って作品を楽しむことができます。

画像10

計175本からなるこのフェルトは実は原毛13キロからできているそうで、完成までは長い時間を要したそうです。この作品の中で鑑賞者のみなさんが空に向けて願い、一緒に作品の一部になり楽しんでほしいとおっしゃられていました。

さあ残り2専攻ですが、まずは版画から。

版画専攻でもちょうど講評会を実施していて、その直後にお話しを伺ってみました。

画像11

奥村凌太郎さんは、時間をテーマに「時間で遊ぶ」という作品を作られました。講評の中では、成長を感じられたという言葉が出たり、これからの作品制作を期待しているといったお話があり、聞いているこちらも楽しみになります。

そして最後は映像の展示です。

画像12

今までの専攻にはない、動きがあり、見る人を吸い込むような作品が映像の見所です。写真にある作品を作った田邊花萌さんは、大学に入ってから本格的に芸術に取り組まれました。卒業制作に取り組んだ日々が忘れられないそうで、みんなで協力し合いながら納得できるものができたそうです。

この作品、中央に三角形の中に入れるスペースがあり、足を進めてみました。

画像13

中は万華鏡になっていて、本当に幻想的できれいな空間でした。外から見ても中から見ても世界に入り込めることができる作品となっています。


さて、それぞれの専攻展示をすこしだけ紹介しましたが、学内にはまだまだ作品が展示されています。他学部の展示の様子もお伝えする予定なので皆さんぜひご覧ください。

それではまた。