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京都の出町柳で、西アフリカ「ドゴン」の文化にふれる。

こんにちは、広報グループHです。

今回は、現在開催中の「World of Dogon :ドゴンの世界への誘い」を覗いてきました。京都精華大学アフリカ・アジア現代文化研究センター(CAACCS)が主催する展覧会で、会場は出町柳にある本学サテライトスペース「Demachi」です。

叡山電車「出町柳」駅から徒歩30秒

「ドゴン」は、西アフリカ・マリ共和国のバンディアガラ地方の高原と断崖地帯に暮らす農耕民のこと。この展覧会では、ドゴンの儀礼に使用する仮面、装飾品を中心に、染織・写真・映像などが展示されています。

階段をあがるとすぐに巨大な仮面が。な、長い。
これは「シリゲ」といって、儀礼でも最後に出てくる重要な仮面。風の精霊や蛇を表すと言われています。

シリゲの長さは約5メートル。仮面のそばに展示されている写真には、実際にこの仮面を着用した姿が写っています。重そう!儀礼の踊りでは、この仮面の先端(空に近い方)を地面に打ち付けます。仮面部分が咥えられるようになっていて、首の力を使って頭を上下に動かしているとのこと。(日ごろ首こりに悩まされている私には絶対にできません)

その隣に飾られているのは「テネタナ」。これは仮面ではなく、竹馬のような感じで足に装着します。長さ160cm以上はありそう。

この日、会場では国立民族学博物館長の吉田憲司先生にお越しいただき、トークイベントも行われました。その中で実際の儀礼の映像も見せていただいたのですが、この「テネタナ」を履いた踊り、たいへん衝撃的でした。自分の背丈くらい長さがある竹馬に乗っているのに、まったくぐらつかずに軽快なステップを踏むんです。あまりにもぶれがないので、だんだん、身体と一体化しているように見えてきます。

実際、仮面をかぶって踊るのは成人男性からなる秘密結社で、子供や女性にとっては、踊り手は「精霊」という位置づけになっています。テネタナに限らず他の仮面も、暗闇のなかで見かけたら間違いなく異界の生き物だと思ってしまいそうなほど力強く見事な踊りでした。

会場には他にも、たくさんのユニークな仮面が並びます。「実はさらに数えきれないほどの資料があり、バックヤードにもまだまだ眠っているんだよ」と、研究センター長のサコ先生が教えてくれました。見てみたい!

風景写真を撮っていたらカットインしてくれたサコさん
仮面がずらり(椅子はイベント用のものです)

最後に、ユニークな仮面たちをご紹介して終わります。展覧会は8月7日(日)まで。気になった方は、ぜひ会場で現物をご覧になってくださいね。

※会場にあった謎の石

おわり