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【インタビュー】澤田学長の近況、興味関心ごとについて

こんにちは、広報グループMです。
きょうは、学長2年目の澤田さんに近況などをうかがいました。

澤田さんの専門は、人類学・アフリカ地域研究。

★澤田さんのプロフィール

2022年4月、学長に就任した澤田さん。学長2年目はどんな感じですか?という私の粗い問いに対して、「1年目は、いろんな課題へ着手しはじめたら、本当にあっというまだった」と答えてくれました。

「任期の4年間もあっというまだろうな」

澤田さんは、京都精華大学に着任されたのが1997年で、今年で26年目。
「長い間 この大学にいるから、学長でいる間に少しでも大学をより良くしたい。京都精華大学は自由な校風もあって、組織のなかでも個性の強さを重要視してきた大学。でも近年は、組織全体が成長するためには自由や個性の尊重と同時に、別の理屈が要ると感じている」そうです。

「データ分析や議論を繰り返し、それに基づいて判断・行動するといった当たり前のことを、コツコツ続けていくのは案外むずかしいけど、それをやらなあかん」。

「カリキュラムの充実はもちろんだけど、安全で快適に学べるようにしたい。このあいだの冬は雪が多かったけど、せっかく大学に学びに来てるのに雪で滑って転んでケガをして学べなくなってしまったら元も子もない。だから、危ないと気づいた場所は早めにスコップで除雪してたんや」。
学長が雪かき!そうだったんですね。「黎明館や流渓館の軒下は、屋根から落ちてきた雪が当たったら本当に危ない」らしいので、次の冬は注意しましょう。

2023年2月の雪。澤田さんは金沢出身なので雪かきのコツを知っている

「あと、キャンパスライフアンケート(年に1回の、生活面についての学生アンケート)に、コンビニが遠くてお腹が減ったときに困るというコメントが多くて、すごく気になってな。風光館の前に軽食が買える自販機が設置されて良かったよ。腹ペコだと制作に集中できないやろ」とすごく真剣に話されていました。

食堂から一番遠い、風光館の前に設置された自販機。しっかり食べたいときは面倒でも食堂へ!

最近うれしかったことは?と尋ねると、「教員や卒業生が大きな賞を受賞したり、社会的に認められて頑張っていること」と即答でした。

活躍している話を聞くことが何よりの喜びだそうです

なお、学長の仕事以外での最近の興味関心について聞いてみたところ、いまはウクライナの戦争について注視されているそう。「時間があったらニュースを追ってて、都市や地域の奪い合いについても細かく状況をチェックしている。当然、ロシアの言い分、ウクライナの言い分がそれぞれあるわけだけど、つまりは専制国家と民主主義国家の対決だから、この行方は今後の我々の世界に大きく関わってくることになるなと思っている」。

澤田さんは京都大学に通っていた学生時代、その時の戦争「冷戦(1945~1989)」について、「あなたはどう思う?」と意見を問われることが多かったそうです。
「東側諸国の科学的社会主義と、西側諸国の資本主義との対決について、意見を求められたときにちゃんと答えられるようにならないといけないと思ったんや。真面目だったからなー」だそうで、たくさん本を読んだり話を聞いたりしたとのこと。たしかに真面目!

「真面目だったからなー」

そんなときに読んだ、哲学者カール・ポパーの『開かれた社会とその敵』や『歴史主義の貧困』が澤田さんにひとつの考え方をくれました。「これが正しいことです、なんて言い切れることは何もないってことが分かった。その頃は、この冷戦にはソ連が勝利し、世界には共産主義が広まっていくんだろうなという空気になってたけど、結局そうはならんかったしな」。

と、ここまで話を聞いたところでタイムアップ。澤田さんの次の会議へ行く時間になってしまいましたので、次回へつづく。今度は、学長の一日の過ごし方や、研究内容についても話を聞きたいと思います。

学長の足元

足首のヒモがちらっと見えて気になったので、それは何ですか?と尋ねたら、コンゴ民主共和国出身の奥さまが、新型コロナが流行しだした時期に魔除けのために結んでくれた糸でした。奥さまの地元では、赤ちゃんが生まれたらすぐに手首・足首に糸を結ぶそうです。愛。

では。